メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「Winback 1」
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「よっ!」
現れたのは松本だ。
「へ~、その格好似合ってるじゃない。」
仕事中に抜け出してきたのか、コックコートにジャケットを羽織っている。
「そっちこそその制服、さまになってるじゃないか。」
「そう? 俺も結構気に入ってんだよね。」
相葉がベストの裾を引っ張ると背筋を伸ばしてポーズをとる。
「そんなところで立ち話してないで早く入ってください。」
「おっと、そうだった・・って狭いな。」
二宮に促されて部屋に入ったものの、居場所に困って立ち尽くしている。
櫻井と顔を見合わせて笑った相葉が、
ワゴンの上に並べたコーヒーカップにコーヒーを注ぐ。
「松潤はいらないって聞いたけど・・。」
「ああ。ちょっと抜けてきただけだから、
コーヒーの匂いなんてしたらさぼってたのがばれちまう。」
「そっか。 忙しいんだね。」
「そうなんだよ。あいつら人使いが荒くってさ。」
「大人しく下働きやってるのか?」
櫻井が意外そうに尋ねる。
「まあね。手を出したくなって仕方ないけど我慢してるよ。」
「ふふっ、正体がばれないようにうまくやれよ。」
「あっ、それなんだけど、俺のことを知ってるやつが乗ってたんだよ。
昨日、声かけられちゃってさ。」
「え? 大丈夫なの?」
「どうかな。お忍びで修行中だから他言無用って言い含めたけど、
ああいう連中はおしゃべり好きだからな~。あまり信用はできないな。」
「まあ、バレたからといって問題はないさ。 俺なんてそのまんまだし。」
櫻井が笑いながらコーヒーカップを手に取る。
「ところで大野さんは?」
「まだみたいですね。」
「えっ? あの人忘れてるんじゃないだろうな。」
松本が心配そうに時計を見る。
「どうせ迷ってるんじゃないですか?
広すぎる~とか言って。」
トントン・・トン・・トントントン。
「ふ~、この船広すぎるよ。」
うんざりした様子で入ってきたのは下川だ。
今日は昨夜とは打って変わり、短パン、Tシャツにサンダル履きと
かなりラフな格好をしている。
クスクスと笑った相葉が、
「大ちゃん。お疲れ~。
コーヒーあるよ。」
と声をかける。
「お、サンキュッ。」
実はこの男、下川画廊の下川というのは表向きの名で、
覆面画家として売り出し中の大野智だ。
表舞台に出るのが苦手で、顔を知られていないのを幸いに普段は画廊の店主で通している。
「あ、そうだ。これ、展示会場の動画な。」
大野がポケットから取り出したmicro SDを二宮に渡す。
「ありがとうございます。」
昨夜、パーティで絵を鑑賞している振りをして、会場の様子を小型カメラで撮影していたのだ。
「やっぱりあの絵はオークションにはかけないらしいぞ。」
「じゃあ競り落とすのは無理ってことですね。」
「ということはやはり・・・。」
二宮、櫻井、大野、相葉、松本の5人は、
ある共通の目的があってこのクルーズに参加している。
そしてその目的とは、絵画「春の詩」を奪還すること。
≪つづく≫
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はい、やっと本題に入ります。長かった~(笑)。
よにの、ほんとに南部市場に来てる~。それにしても「一旦食べよ」って何(笑)。
そしてまさかのサンマーメン、アジフライは戻って来ず。
天ぷらも美味しそうだったから今度食べに行っちゃおうかな~。