メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「マジカルストーム 1」
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「でも見ての通り満席だぜ。
こっちで一緒に飲もうや。 なあ?」
「おう。ほら、ここに座ってさ。」
同じテーブルに座っていた男が席を立つ。
「いえ、ほんとにいいですから。」
「遠慮すんなって。」
「あっ!」
ぐいっと手を引かれて席に座らされる。
すごい力だ。ここはあまり刺激をしない方がいいかもしれない。
「ごめんなさい。 ちょっと急いでいるので。」
なるべくか細い声で言って男を見上げる。
「・・・。」
えっ? なんか固まってる?
顔もちょっと赤らめているような。
「姉ちゃん、いい女だな~。」
はぁ?
「今日は俺のおごりだ。 じゃんじゃん飲もうぜ。」
「あの・・ほんとにダメなんです。」
席を立とうとするのにがっしりと肩を抱かれて動けない。
う~、これ、どうすんのよ。
「離してあげてくれる?
俺の彼女なんだ。」
「えっ?」
俺と男の間に割って入ってきたのは相葉さんだった。
「へ~。あんちゃんがか?」
男が相葉さんの頭のてっぺんから足の先までじろじろと眺め回す。
「ふん! こんな貧相なやつ、やめとけよ。
俺の方があんたを満足させられるぜ?」
「違いねぇ。がはははははっ!」
テーブル席の4人が声を揃えて笑う。
なんかまずいぞ。この展開。
「彼女は俺でも十分満足してんの。」
おいおい、何の話だよ。
「そんなへなちょこでか?」
「へなちょこじゃないから。」
ちょっと~、なに言い争ってんのよ。
ここは穏便に・
「ほ~、そこまで言うならやるか?」
男がいかにもなファイティングポーズをとる。
「いいよ。」
相葉さんも半身に構える。
「ちょっ、やめときなって。
ゲームじゃないんだよ。完全にリアルなんだからね。」
慌てて相葉さんの手を引っ張る。
「わかってるよ。でもこのままじゃ収まらないでしょ。」
「いや、逃げちゃえばいいんだって。」
「なにをごちゃごちゃ言ってんだ?
こないならこっちからいくぜ。」
シュッ!
豪快なパンチが飛んでくる。
「わっ!」
ノックアウトされる相葉さんを予測して思わず目を瞑る。
ドカッ!
「うっ!」
ドサッ!
「・・・えっ?」
が、ノックアウトされたのは男の方だった。
≪To be continued≫
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