江戸をぶらりするのが好きでして
そう
東京ではなく
江戸を…
ヒマあらば
気まぐれにどちらかで ぶらり
そう
特に 隅田川沿いが好きで
浅草あたりから
うろうろ歩き回る
先日は
上野から歩き出し
源空寺へと立ち寄り
浅草へと ぶらり
浅草には
会いたい方がいて
伝法院通りにある古書店
地球堂のおばあちゃん
僕の浅草のお富おばさんと
知り合いだった方
ここんところ
何度か立ち寄っても
こんな世の中 お店に姿はなく
ならばそれでと
声を掛けることなく
通り過ぎてばかり
浅草
それでも
浅草へと出掛ける度に
真っ先に覗いてみる店先
なんとなく
今日は居そうな気がして
ほら
いた!
こんちは! って入ると
あらま! って微笑んでくれる
いつもならば
長居して
あの頃の話を聞くわけだけれど
世の中が晴れる頃まで
長居はせず
元気な姿を確かめるだけ
仲見世は
浅草寺は
相変わらず 黒山の人だかり
いつもと違うのは
外人の姿がないだけの参道
そこから
もうひとり
お富おばさんを知る
噺家さん御用達の店
帯源のおばあちゃん
覗くと
お客様との接待中
ならば
邪魔してはと
元気な姿を確認だけして
隅田川沿いの道へと
いつ来ても
この風景が好きで
船の往来があり
また
船宿に停泊する屋形船
江戸の風も
きっとこうだったはずと
勝手に解釈しながら
蔵前を通り
浅草橋まで ぶらり
すると
須賀神社での会は
会場時間となり
賑わい始めていて
着物姿の常連さんに
あら
いつもにも増して
また艶やかな なんて
微笑んでもみる今日
粋 ってもんが
なんとなく
分かり始めたらしい
あちこちに散らばっていた
江戸のそれぞれが
ある一点を目指して
集まるかのような
そんな
一瞬 時を戻すかのような感覚は
今まだ
隅田川沿いには
転がっているのだろう






