2023年振返り大反省会 | 世界の切れっ端

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〜ひっそりと生息中@TOKYO〜

今年中に記事にしておきたいことが沢山あったのに、帰国してからバタバタ。

なんとか新居が決まって生活も落ち着いたかと思ったらもう大晦日。

 

うちの職場に一言物申す!

 

帰国して翌日から出勤する規則になってるの、鬼過ぎるYO!!

 

・・・全員が東京近郊に自宅がある訳じゃないのに、どうやって生活を立ち上げろというのだ。。

 

 

とりあえず、今年も無事に年越しできることになって良かった良かった。

ということで、今年も振り返り反省会の始まり始まり!

出会いと別れが多かった1年でした。

 

 

【1月】

一時帰国からウズベクに戻る。人生初のスキーに挑戦。タシケント州の北部、カザフスタンとの国境ギリギリの雪山にあるアミール・ソイというスキー場へレッツゴー!

 

横をスイスイ滑って行くお金持ちのウズ人達を尻目に、奇声を上げながら行っては行けない方向にフェードアウトする謎の東洋人。

 

↓立つのが精一杯な生まれたての子鹿状態。転び過ぎて全身打撲。体力より精神の方が先に削られていく。

 

日本では、長かったコロナが5月には5類に引き下げると発表。ようやくコロナが明けるか。。

 

【2月】

トルコ・シリアで大地震発生。私の知人達も緊急援助で現地入り。中央アジアも珍しく地震続きで、怖い思いをしながら過ごした日々。

 

4/1の人事異動を前に思ったポジションに行けないことが確定したのか、周りに当たり散らし始め、モンスター化が止まらなくなった上司。

いつ理不尽なことで急に呼び出され、頭ごなしに怒鳴りつけられるのかとビクビクする恐怖で、出勤するのがかなり辛くなってきた頃。自己肯定感がゴリゴリ削られていく。

 

↓肉料理がほとんどのウズベク料理だけど、外国人向け高級レストランではベジタリアン向けのアレンジも見られるように。

肉の代わりにフルーツが入っている。ご飯とドライフルーツのコンボは・・・混ぜるな危険って感じ。

 

【3月】

侍JAPAN優勝!!決勝戦をYouTubeでヘビロテ鑑賞。ビール何杯でも進むのなんのって。

 

モンスターからの攻撃が過激度を増して来た。とうとうメンタルやられたのか、ある朝体が動かなくなって急遽休む羽目に。

なんだかよくわからないけど、涙が出て止まらない。

 

でももう、底まで沈みきったら、あとは思いっきり蹴って上昇するしかない。

その後、ブチ切れた私が会心の一撃をお見舞いしてやったら、最終的に向こうが負けを悟り大人しくなった。

モンスターさん、あなたがずっと私に送ってきたパワハラメール、私から返信する時は必ずBCCに他の上司を入れて送りましたし、夜中や週末に電話してきた着信履歴は全部スクショして保存しております。

 

あまりに辛過ぎて、年度末に本気で辞めて日本に帰ろうと思ったわ。

でもその前に誰かに頼ってみようと思い、思い切って隣の席の先輩に相談したら、その人もめちゃくちゃ大変な思いをしてることを吐露してくれた。持つべきものは仲間だし、何より勇気を出して周りの人に相談するのは大事だと改めて思った3月。

 

↓夜中まで先輩と話し込んだ夜に発見した店。スター・・・カップス?

 

【4月】

フィンランドがNATOに正式加盟。ロシアとウクライナの状況は収まる状況にない。。

 

最近明るくなったね!と言われるようになったのが4月。

「こいつには勝てない」と思ったのか、それともそろそろ私が人事に通報すると思ったのか、急に大人しくなったモンスター上司。

私は私で、なんかもう吹っ切れて、真面目に仕事するのが馬鹿馬鹿しくなった頃。

いつでも辞めてやらぁ!と思って、自分の好きなことに時間とお金を費やすことを決意。勢い余って、改めて絵を勉強したいと思い、学校に入学してしまった。。

コロナもだいぶ治まって来たので、誕生日に「私の夢叶えたるわスペシャル」第一弾としてジョージアへ。

 

↓ジョージアをガイドしてくれた彼女はウクライナ出身。故郷の家族の息災については、気軽に聞くのが憚られた。。

 

【5月】

イギリスではチャールズ国王の戴冠式が開かれ、祝賀モード。日本はコロナが5類になり、やっと以前の生活に戻った。

そんな中、GWを利用して日本の友人が遊びに来てくれた!!

 

実は彼女とは10年前、一緒にウズベクを旅行した仲。気の置けない友人との時間はやっぱり楽しいなぁ。

お互い仕事の苦労をぶちまけあい、励ましあい、最後の最後まで飲み明かした1週間。

来てくれて有難う!!

 

↓陶芸の街・リシタン。伝統工芸が脈々と息づいている。

 

【6月】

6/2、4月から療養していた同僚の訃報。

私がジョージアに行ったり、友達と遊んだりしている間、彼女は死の恐怖とずっと闘っていたのかと思うと、なんだかとても申し訳なってくる。そのうち帰ってくると思って、隣の席はずっとそのままにしてたのに。

お葬式の後、「トーコさん、今日飲みに行きませんか。なんだかこのまま帰宅する気分になれなくて…」と携帯にメッセージを送ってくれた同僚と夜中まで飲みまくり、馬鹿な話ばっかりして、ゲラゲラ大笑いした。

最後に別れる時、ちょっとハグしていいですか、と言ってタクシーの中でぎゅっとしてくれたSさん、有難う。私の気持ちが限界なのを察してくれたんですね。ずっと我慢してたのに、ボロボロ泣いちゃったじゃないか。

今でもずっと感謝してます。

 

↓他の同僚も旅に誘ってくれた。シルクロードのオアシス都市・ヒヴァ。

1年間ずーっと世界中を旅しているというベルギー在住のトルコ人家族4人と仲良くなり、2日間ずっと一緒に過ごした。世界はこんなに広くて自由なんだなぁと思った週末。

 

【7月】

6月末にモンスター上司が意気揚々と日本へ帰って行った。ついに解放。

もちろん送別会なんかも開かれないどころか、寄せ書きすら無く…。

後から恨まれないかしら、と不安をこぼした私に、「私も食事会とか最後に開いた方がいいのかなと思ったけど結局まあいいかなって。他の人も何もしなかったし…。本人はどう思ったんでしょうね、誰からも何もされなかったこと。でも、これが答えですよ」と先輩に言われてスッキリした。

 

「私は仏教徒なので、後悔してはいけないんですよ」と仰り、あなたは部下からのパワハラに対する切実な訴えを一蹴していましたね。仏教には因果応報という言葉があるのをあなたならご存知でしょう。

こういうのって巡り巡ってくるもんだなぁと改めた思った。

 

「私の夢叶えたるわスペシャル」第二弾でアゼルバイジャンへ。ガラス細工の職人さんが「こうやって組み立てるんや」とわざわざ破片を外して教えてくれる。

 

【8月】

日本では、某事務所や某会社の闇が暴かれ始めて騒がしい中、ハワイでは山火事、モロッコで大地震と、世界各地も大変なことに。

私の周りも、励まし合ってた同僚や先輩たちが帰国の途につく一方、新しい人も続々とやってきて、寂しいやら落ち着かないやら。

 

そんな中、阪神はリーグ優勝を決めたことが、阪神ガチ勢の飼い主(母)からYahoo!ニュースの速報より早く打電が。「やったで!!」の主語の無い一言でも、何がどうしたのかよくわかる。(ちなみに負けた時は「あかんわ」)

 

↓お盆にお墓参り。ずっと日本の遺族の代わりに手を合わせてくれるお地蔵さんの可愛い背中には「愛する家族」の文字が。

去年作った帽子は、大雪の時に取れちゃったみたい。

 

【9月】

ついに私にも帰国命令が出される。

ああ、もう数ヶ月なんだと思うと急にウズベクのことが恋しくなってきた。やり残したこと、いっぱいある。

 

↓月初の独立記念日の連休を利用して、同僚と一緒に「私の夢叶えたるわスペシャル」第三弾でアルメニアへ。ジョージアから陸路で入国。数週間後にはアゼルバイジャンと衝突があったから、ぎりぎりセーフの滑り込み!

アララト山のお膝元、世界で最初にキリスト教を国教にした国ということもあって、各地に古い教会が残っている。石造の教会の壁に刻まれたアルメニア文字から、歴史の深さと神への敬虔さが異邦人にも伝わってくる。

 

そしてさらにビッグニュース!

なんと日本から別の友人が遊びに来てくれることに!!一緒にサマルカンドを旅行して、一緒にその子の誕生日をお祝いして、最後の最後まで喋り倒した。日本にいた時に同じ部署だった彼女は、この夏で退職となった。これから戦場は違っても、ずっと戦友だもんね!

転職前で忙しいのに、来てくれて有難う!!

 

↓サマルカンドのレギスタン広場の中にあるモスクのドーム型天井の内側。見上げると吸い込まれそうになる。

 

【10月】

ガザでは病院が空爆されるなど、大変なことに。。

 

引き継ぎと帰国準備でバッタバタバタ、ドッタバタの毎日。絵の課題もあるし、一日24時間じゃ時間が足りない!

でも、でも…、どうしても心残りがある。カザフスタンとタジキスタンに行ってみたい!今年は自分のために時間とお金を使うんだと宣言したんだもん。

ええい、もう寝不足上等じゃ!と、私の夢叶えたるねんスペシャル第四弾・第五弾として、2か国3都市を3日で回るという超弾丸週末トリップ決行。

 

↓タジキスタンの首都・ドゥシャンベにあるルーダキー公園。ドゥシャンベは小さい街だけど、過ごしやすい雰囲気だった。車の運転も荒くなく、騒がしい感じの人もなく…(どこの国と比べてかはご想像にお任せします)。

ウズベクと同じくロシア語も使われているけど、道ゆく人々はペルシア系のタジク人で言語はタジク語。ウズベクと似てるようで似ていない。

 

↓カザフスタンのゼンコフ教会。アルマティは暖かいし、子供たちもたくさん屋外で遊んでいて活き活きした街だったけど、この後行った首都・アスタナは最高気温4度とめっちゃくちゃ寒くて、街は近未来的で不思議な雰囲気だった。

日本人に近い顔立ちの人達がロシア語をびゃーーーーっと話している。街にモスクもあるけど、うーん、もうウズベクやタジクとは全く別の世界って感じ。

 

【11月】

ついに阪神優勝!!

今回ももちろん、Yahoo!ニュースより飼い主から速報が。今日は祝杯やなぁと返すと、「コップに日本酒入れて一気飲みした」と返答が。日本酒、そんな風に飲む飲みもんちゃう・・・!!!

 

そしてついに迎えた帰国の日。

タシケント最後の夜、ミニバスに乗ってみんな空港まで送りに来てくれた。特に仲良くしてくれた同僚達にお別れの言葉を言うのは照れ臭かったし辛かったので、わざと言わずに脱兎のごとく職場を出て来たのに。

前が見えないのはきっと雨のせいだ。。

 

日本到着後、同じく帰国中の友人と都内で合流して、アパートが決まるまで1ヶ月だけシェアハウスへ。

帰国早々仕事で、忙しいでしょ?と言って、ことあるごとに料理を振舞ってくれた友人、有難う(泣)。

 

↓酉の市がやっている。もう年の瀬だ。。

 

【12月】

新しい部署にやって来て1ヶ月。

PCは使ったことないアプリだらけ、経験のない業務ばかりでほんと辛い。マジで辛い!!

こんなにも仕事ができない自分が情けなさ過ぎて、ほんと涙出そう。週末は引っ越しやらなんやらで時間は潰れていくし、もうヘロヘロ。。

 

でも私が帰国したと知って、忙しいのに会いに来てくれる別部署の人達や、ご飯行こうよ!と誘ってくれる東京の友人達、引っ越し大変だねってお弁当作ってくれる同僚。そして年末に帰省したらしたで、時間を割いてくれる地元の友人達。

 

もうね、もうね、、ほんと大好きですよ、みーんなのこと。

書いてて今ほんと涙出たわ。

 

今年前半はたった一人のモンスターに心がやられたけど、私の周りは味方ばっかりやないか!と改めて人の優しさに支えられた後半でした。

 

↓子供の時と比べ、家族が減るに従い年越しの食卓は寂しくなっちゃった。でも帰れる場所があるって有難い。

 

日本が好きなのは、大好きな人たちがいるからなんだな。

でも、ウズベキスタンも好きになったよ。

大好きな人達が沢山いるし、それにあそこは誰が言ったか、“愛すべきスタン“だから。

 

 

 

 

このブログを読んで下さっている皆様、いつも辺境ブログを覗きに来て下さり、本当に本当に有難うございます。

ちょっとでも気晴らしに、クスッと笑って頂けると嬉しいです。

 

どうぞ良い年をお迎えくださいませ!

 

 

 

・・・え?

去年の振り返りで熱く語っていた「サピエンス全史」の読破はどうなったか、ですか?

どう、、なったんでしょうね。。ハハ…。