以前、昔の日本人の凄さの秘密は
『腸内細菌』
にあるのかも?
という記事を書かせて頂きました↓
でも、この『腸内細菌』の他に、日本人の身体能力が飛び抜けて高かった理由がもう一つ…
それは彼らが、
『人間の身体の使い方を熟知していた』
から



以前ブログにも書きましたが、古武術家の甲野陽紀先生の「身体探求講座」を受講した時にそう思いました。
そこで、甲野先生から日本に古くから伝わる「身体の使い方」を習って本当に驚きました。
機会があれば、ぜひぜひ一度受講されることをオススメします
先生に教えて頂いて、昔の日本人のやり方で、歩いたり、走ったり、担いだり、背負ったりと身体を使うと不思議なことに全く疲れません
日頃、私たちがいかに余計な力をかけて身体を使っているかが良く分かりました。
本当に驚きです
人間は普段脳の10%しか使用してないという説を聞いたことがありますが、
それと同じようにせっかくの人間の身体能力もほとんど使われず、本来の実力が発揮されていないのかも…と思ってしまいます。
もったいない
昔の日本人はなぜか身体の使い方を良く分かっていて、最大限に使いこなしていたらしいです。
↓甲野陽紀先生のお父上様の甲野善紀先生のお話が聞ける動画で知りました。
↑昔の日本人の数々の信じられないすごい身体能力エピソードが聞けます。
先生が爆笑問題を相手にデモンストレーションをなさっていますが、その中でこんなことをおっしゃっていました。
「昔は器用な大人がいっぱいいて子どもたちは物を縛ったり担いだりとかを自然に覚えたんですよね。
昔の人は重たいものをなるべく軽く感じるために全身を上手く使おうとする。
昔は今のハイテクと言われてる位に身体を使いこなしていた。」
先生曰く、今は筋トレのように『身体に負荷を掛けて鍛える』ことによって身体能力を養おうとしますが、昔の日本人はそれとは全く逆で、なるべく『身体に負荷を掛けずに楽に身体を動かす』ことによって強靭な身体能力を引き出し、身体を存分に使いこなしていたということらしいのです。
かつて来日した外国人を唸らせた身体能力の秘密はがここにあるような気がしました。
つまり、日本人の身体能力がすごいのは、単に体力があるということだけではなくて、日本人は『人間の身体の凄さとその使い方をなぜか良くわかっていた』という事らしいのです。
(なぜ世界でも日本人だけが分かっていたのかは謎ですが…)
私も、地面を蹴らずに体重の移動だけで膝から歩くという昔の歩き方を先生の動画を見て、見よう見真似でやってみましたが、本当に全く力が入らず、素早く歩けて驚きました。
どこまで歩いても疲れません。
自分が機関車みたいになったような気持ちでした。
そんなにすごい「身体の使い方」をなぜ今の日本人は使っていないのでしょうか?
先生はおっしゃいます。
「私が一番憂いているのは、人類何千年間の歴史で初めて伝承が途絶えたわけなんです。」
そんなすごい「身体の使い方」の伝承が、ここ百年位であっという間に途絶えてしまったというのです

日光までも駆け抜けられた日本人が、今では近所のコンビニに行くのでさえダルい民族に転落(私のこと
)


まるで全く違う人種に激変してしまったかのようです。
もったいない



先生のメソッドを全国の小学校で一斉に展開して教育すれば、また『最強日本人』を復活させることが出来るのではないでしょうか?
…とも思いましたが、
先生がおっしゃるには、
「教えてもらうことによって失うことがある。」
「?」

結局、マニュアル化して「教える」というものではない…ということなのでしょうか?
こういうものは、賢い大人との日常生活の中で自然と身に付いて覚えていくものなのかもしれません。
しかも今は「担ぐ」、「背負う」なんて言葉も死語になりつつあるほど身体を使う動作をしなくなり、日常生活の中で身体の使い方を覚えるという機会が失われつつあります。
う~ん

最強日本人復活への道のりは遠そうですね…



↓甲野陽紀先生による身体探求ワークショップ