身体技法研究者の甲野陽紀先生の『身体探求講座』を受けて来ました。
甲野陽紀先生は武術家の甲野善紀先生のご子息です。
私は、緊張屋でいつも身体が固く疲れやすいので、日常の動作を楽にする方法を知りたくて受けて来ました

最初は軽い気持ちで受けましたが、大げさではなく本当に衝撃で、自分の身体にこんなことができるのかと驚きました

身体の使い方の取扱い説明書を教えてもらったような…
「えっ!こんなスイッチあったんだ!」という感じでした。
鍛えているとか筋肉があるとか関係ないです。
先生曰く、
「『心身』という言葉があるように『心』が落ち込むと『身体』が固くなる。また逆に『身体』がしっかりしていれば多少いじめられても『心』は大丈夫。というように『心』と『身体』は一体なんです。」
体幹がしっかりしていれば生きるのが楽になるというお話でした。
なるほど。私は『身体』がヘナチョコだから『心』もグラグラなのかもしれません



色々やりましたが、少し紹介させて頂きます。
まず最初に、ただ立ってみます。
その状態だと少し押されただけでもグラついてしまいますが、両手の指先をくっつけて立ち、その指先に意識を向けた状態で押されると、なんといくら押されても倒れません。
でも、意識を指先から離してどこか違う方に向けると少しの力でもすぐに倒れてしまいます。
何でも指先、足先と『先っちょ』を意識すると体幹がしっかりするんだそうです。
例えば、5本の指をニギニギして動かしながら歩くと普通に歩くより楽に歩けます。
あるいは、足先を意識するだけで転倒を防ぐことが出来ます。
あと、これもビックリしたのですが、
先生が足を前後に開いて踏ん張り、手のひらで背中を押されても全く動かない状態で立ちます。
その状態の先生を私が押してもビクともしなかったのですが、手のひらに絵の具がペタッと付いたような感覚で『面』を意識して押すと、あっという間に先生が押されました。
難しいことは何もありません。
ただ、『意識』しただけです。
帰ってから旦那にやってみたのですが、全然信じず、押された私がわざと動いているのだと言い張るので、
「じゃあ、どっちで意識して押しているか言わないでやってみて。」
と、言って押させると、手のひらを意識した方があっという間に押されたので本当に驚いていました。
あと、襖の開け閉めも不思議でした。
先生に腕の負荷をかけられた状態で襖を普通に開けます。
でも、襖全体を『意識』すると全く開かないのです

これは、いつも襖を開けるときは取っ手の所を意識するから開けられるそうなんです。
うーん、不思議過ぎる…

「私の身体って、こんなことが出来るの?」と、驚きの連続でした。
先生曰く、
「身体は自分が思っているよりも優秀なんですよ。」
なるほど。
自分の身体なのに使い方が全然わかっていなかったのかも…



これを応用すると重たい人を起こしたりする介護も楽にできるそうです。
すごい!

そういえば…

昔、中型バイクの免許を取った時、倒れている400ccの重たいオートバイを起こさなければならないというテストがありました。
弱い私には不可能な重さでしたが、教官に「力をいれちゃダメ。バイクを起こそうと考えないで、フッと持ち上げればいいんだよ」と言われ、全く力を入れずにオートバイを持ち上げるとあっという間に起こせたことを思い出しました。
今までずっとなぜ持ち上げられたのか謎でしたが、甲野先生のおっしゃる原理と同じなのかも…と思いました。
先生は、色々深い話をされていましたが、ザル頭なのですっかり忘れてしまいました



もったいない

また今度行ってみようと思います。
↓まだ空きがあるようです


