私の前々からの疑問…



それは、
ゴリラは草食なのになんであんなに筋肉隆々なの?
私は、畜産動物へのあり得ないほどひどい虐待の数々を知ってから、動物性食品を極力摂らない生活をしていますが、
↓以前書いたブログ
そういう食事をしているとよく人から言われるのが、
「肉食べないと病気になるよ

バランス良く食べないと身体壊すから

肉食べないって、じゃ、たんぱく質は何から摂るの?」
という言葉です。
その時いつも思うのは、
「でも、ゴリラは果物ばかり食べて筋肉隆々だけど…

なんでかな?」
という疑問でした。
それと…
以前ブログで書きましたが、西欧列強が恐れをなす、世界最強の身体能力を誇っていた、明治以前の日本人もゴリラ同様、肉はほとんど食べない。
米俵1俵=60キロ これが五俵だから、なんと300キロ!

この前、メジャーリーガーの大谷選手が225キロのバーベルを持ち上げて驚かれてましたが、
名もないこんな小さな女性が持ち上げるこの米俵はそれよりも75キロオーバーの300キロ! 信じられません

彼らも主食は玄米で、あとは漬物くらい。1200年間、肉を食べない生活をしていてこの体力。
「低タンパク・低脂質・高糖質・塩分過多」
で、おおむね健康。
「体重何キロの成人男性には1日何gのタンパク質が必要」
…というような、
「カロリー・栄養素計算偏重主義」の今の栄養学の常識では考えられない食生活だったのに…
なぜ、たんぱく質をほとんど摂らないのに、こんなにすごいのかな?



…と、不思議に思っていると、前回書かせて頂いた『ヒューマニエンス~見えない支配者 腸内細菌』の番組でパプアニューギニアの人たちの食生活を観て謎が解けました

パプアニューギニアの高地に住む人たちは毎食ほとんどサツマイモ
しか食べません。

なのに、皆全身巨大な筋肉でおおわれたすごい体格

特にトレーニングをするでもなく、サツマイモ
を食べて畑仕事をするだけの毎日。

サツマイモ
の主成分は『デンプン(糖質)』です。

パプアニューギニア高地人は、なんとこの糖質をアミノ酸(たんぱく質)に変えてしまう腸内細菌を持っているそう

恐らく、昔の日本人も糖質をアミノ酸に変えてしまう腸内細菌を持っていたに違いない

昔の日本人の腸内細菌を調べたら今の肉食をしている日本人とは随分違うものなんだろうな~と思いました。
でも…
何も、パプアニューギニア高地人や昔の日本人が特別なわけではなくて、考えてみると滅多に肉が食べられないジャングルの奥地に住む人たちも筋肉質の人は多いので、食生活によって腸内細菌は変化していくのではないでしょうか?
現に、パプアニューギニア高地人と一緒に暮らした日本人研究者は毎日サツマイモを食べているうちに便が劇的に変化したので、ネアンデルタール人と新人の交代劇になぞらえて「腸内細菌の交代劇」と言って笑っていたのだといいます。(レベルが高い研究者ジョーク
)

「たんぱく質は必要だからお肉を食べよう!」と、言って動物性食品を山ほど食べている現代人よりも、サツマイモしか食べないパプアニューギニア高地人や玄米菜食していた昔の日本人の方が筋肉隆々で明らかに健康って…不思議な話だな~と思いました。
また、腸内細菌は脳と密接に関係していて、発達障がいや、うつ病、統合失調症などもそれを引き起こす原因の腸内細菌がいるからと言われています。
じゃ、昔の日本人が動物を慈しむ高い精神性を持っていたのは、優れた腸内細菌を多く持っていたため…だったのかもしれないな~と思いました。
もしかしたら…

動物性食品からたんぱく質を摂取するよりも、菜食を摂取して腸内細菌に作ってもらったたんぱく質を吸収した方が身体にとってはいいのかもしれません。(現代人は動物性食品を山ほど摂取しているにも関わらずパプアニューギニア高地人や昔の日本人みたいに筋肉隆々にはならないので。)
腸内細菌は食べるもので変化していくそうなので、私の腸内細菌も植物からアミノ酸を作り出す腸内細菌に変化してもらえるように玄米菜食を頑張りたいと思いました



(あとは、田舎に行って色んな菌に触れてくるとか!?)
今、優れた昔の腸内細菌がどんどん死滅している非常に危機的状況らしいです。
頑張って、昔の日本人の腸に戻りたい

目指せ、昔の日本人!


