闘病も5年を過ぎ、子どもたちが中学生と高校生になり、教育費が必要になってきました。
更に私自身、思っていたより長生きしたので、老後のお金が心配になってきました。
私は結婚してからずっと専業主婦だったので、もう十何年も仕事をしていませんでした。
がん治療後、特別運動もしていなかったので、体力もあまりありませんでした。
十数年ぶりに仕事に出ることにはとても不安がありました。
自分が家庭にいる間に世の中はパソコンの時代になっていました。
私が結婚前に働いていたころはパソコンなんて会社で使っていませんでした・・・。
excel・ wordって何?っていう感じでした。
体力的にも続くか心配でしたが、金銭的にどうしても仕事に出る必要がでてきたので、意を決してがんばることに決めました。
自分でパソコンの勉強はしました。
幸運にも採用され、パートに出ることになりました。
9時から5時まで、週2~3回の勤務です。
最初は、精神的にも、体力的にもものすごく疲れました。
仕事内容も幅広く、自分にはとても無理ではないかと思いましたが、とりあえず3カ月は頑張ろうと思って続けているうちに、慣れてきました。
現在も何とか続いています。
がん闘病後は、あまり人付き合いをしていなかったので、最初は人と付き合うのもすごく疲れました。
パート先には.20代から70代の人までいて、私の世界はすごく広がりました。
パートは40代50代の人が多く、子どもの教育費、老後のお金の為に働いている人が多いです。
新しい会社なので、50代の正社員は少ないです。
正社員はほとんどが20代から40代と言った会社で働いています。
20代から30代前半くらいの女子社員のもっぱらの関心事は結婚のことのようです。
同期や後輩が結婚すると、やはり心穏やかではいられなくなるようで、焦りがあるようです。
結婚すると、退社する人が多く、この辺は私が20代の頃と変わっていないなと思います。
(今は、厳しい時代なのに、旦那様のお給料だけでよくやっていけるな、旦那様は高給取りなのかななどといらないことを考えたりしています。)
たまに、結婚してからも続ける人はいますが、子どもが生まれるとほとんどの人が辞めてしまいます。
そういう意味では、私の若いころと同じで、子育て支援があまりない会社なのかもしれません。
お昼休みなど、なかなか結婚できない、自分は一生結婚できないのではと悩んでいる話をよく聞きます。
私が年がずっと上で、安心するのかよくそんな話をされます。
結婚している子は、なかなか子どもができないと悩んでいたりします。
自分より後に結婚したのに、さきに子どもができて辞めていくのを見ると、やはり心穏やかではいられなくなるようです。
人間は常に何か悩んでいるのですね。 悩みはつきないようです。
結婚したいのになかなかできないと悩み、子どもがほしいのになかなかできないと悩み、
子どもが生まれれば子どものことで悩み、 病気になれば病気のことで悩み、 年をとれば老後のことで悩む・・・本当に人間の悩みはつきません。
パートに行くと色々な事情で働いている人がいて、みんな事情や悩みを抱えているのだなということがよくわかります。
事業が失敗して働いている人もいますし、定年後の生活の為に働いている人もいます。
子どもの教育費の為に働いている人もいるし、前の会社をリストラされて働いている人もいます。
きつい仕事ですが、皆頑張っています。
中には、入社してすぐ辞めてしまう人もいますが、それはどこでも同じですよね。
正社員で、がんになり、闘病しながら働いている既婚の男性もいます。
会社は治療について理解を示してくれて、休みや勤務時間など考慮してくれているようです。
パートで働いている人のなかにも、旦那さんががんになってしまったという人が今までに2人いました。
私と同じようにがんを経験しているパートの仲間もいました。
全員で40人くらいの小さな事業所ですが、両親や祖父母ががんという訳ではなく、本人か配偶者ががんという人たちが、今までに私を含め5人もいました。
なんか多くて驚きです。 やはり、がんは身近な病気なのだなと思いました。
今も、年に2回がんの再発・転移の定期検査を受けながら、働いています。
パートなので、平日に病院には行きやすいです。
体調が悪いなと思う時はすぐ病院に行くことができます。
仕事はたいへんですが、今は金銭的に頑張るしかありません。
でも、社会とのつながりがもてるという点では、有意義だと思っています。
何よりみんな大なり小なり、色々悩みを抱えながら、必死に生きているのだなということがわかります。
悩みがあるのは、私だけではないということがわかります。
生きるって、やっぱりたいへんだなってつくづく思います。