退院して、ホスピスについていろいろ調べました。
私は死んでしまうかもしれないという恐怖が頭を離れることがありませんでした。
もう、治療法がなくなったら、どうしようか、どうすごすべきかいろいろ考えました。
その結果がホスピスでした。
私は、痛いのや苦しいのは耐えられない。
少しでも、痛み、苦しみを緩和して、できるだけ最期まで普通に暮らしたい。
介護や看護で家族に迷惑をかけるのは嫌だと思いました。
在宅で、最期の日々を過ごすのは家族に迷惑がかかるので嫌でした。
特に、小さな子どものいた当時では絶対に無理でした。
だから、絶対ホスピスに入ろうと思っていました。
痛み止めのモルヒネをうまく使ってもらって、最期まであまり苦しむことなく、ホスピスでできるだけ普通の生活をしながら死んでいこうと思っていました。
(もちろん、家で生活できるうちは、家で普通に生活したいですから、ホスピスに入るのは、家で生活できなくなった後の話ですが・・・。)
でも・・・調べたら、ホスピスも高いのです。
病院の個室代と同じくらいかかります。
何日入院するかわからないし・・・お金はどうしようと思いました。
当時まだ、私の保険に「リビングウイル」はついていませんでしたので
とりあえずは、借金をして、ホスピスに入り、私が死んだら私の死亡保険金で、借金を返してもらおうと思っていました。
リビングウイルとは、余命半年と宣告されたら、自分の死亡保険金を自分が生きているうちに自分で受け取ることができるというものです。
自分で、自分の死亡保険金を使うことができるのです。
その時、体力が残っていれば、旅行に行くことができる、残される家族に何かを買って残すこともできる、
ホスピスに入ることもできるのです。
その後、私も私の生命保険に「リビングウイル」の契約をつけました。
”ただ”で、リビングウイルの契約をつけることができました。
月々の保険の掛け金がふえることもありませんでした。
ですから、今は、私も余命宣告されたら、自分の生命保険の死亡保険金を自分で受け取ることができるようになっています。
保険会社にとっては、保険金を、死んだ後に払うのも、その人が生きている時に払うのも、どっちにしろ支払うことには変わりないということなのでしょう。
私の場合は、がん手術後、がんの保険金を請求した時、その手続きと同時に「リビングウイル」の契約をつけることができました。
私は性格的に、常に最悪のことを考え、その時はどうするか決めたうえで、覚悟しながら生きていくタイプでした。
覚悟をしておかないと笑っていられないタイプでした。
この十数年、いつも心の奥で最悪のことを覚悟しながら生きてきました。
あの頃は、最期はホスピスに入ろうとは決めていたのですが、心のどこかで、ホスピスに入る日が来ないよう祈っていました。
今ももしがんで死ぬなら、最期はホスピスのお世話になろうと思っています。
今のところは、ホスピスに入ることなく、過ごすことができています。
何が良かったのかわかりませんが、十数年生きられたこと感謝しています。