私のがん治療とそれにかかわるお金は、最初の半年で、入院、手術、通院、化学療法(抗がん剤治療)、骨シンチ検査、定期検査代、私が入院中の家族の食費などをすべて含めると100万円近くかかったと記憶しています。
治療費がかかるのはもちろんですけれど、医療費だけでなく、入院中にいろいろな必要な物(パジャマ、下着など)を買ったりしましたし、病室でテレビを見るためのテレビカード代など、こまごましたものにもお金がかかりました。
大部屋に入院していたので、個室代はかかりませんでした。
お金があれば個室に入院したかったですけれど・・・金銭的にとても無理でした。
(ちなみに個室代ってどれぐらいかかるかご存知ですか?
病院によってだいぶ差がありますが、3~7万円くらいでしょうか。 都心の大きな病院だと、安くても3~4万円くらいです。 応接セットなどがついた特別室などは1日10万円以上はします。 病気になっても、お金次第・・・なんて、なんかいやになりますよね。)
私はがん保険や生命保険に入っていたので、保険で、ある程度は治療費がまかなえるはずでしたが、生命保険は治療の後で振り込まれるもの、とりあえずは現金を用意しなければなりませんでした。
我が家の貯金は私が管理していたので、お金を用意するのに、どこの銀行の口座から○○円おろしてきてなどと、主人に銀行に頼んで行ってもらわなければなりませんでした。
うちの場合は、私の入院中、私の夫と、夫の弟と、私の父の男3人で、子どもたちの面倒を見ていたの
で、誰も食事を作れませんでした。
子どもたちの食事は、ほとんどが買ってきたものか、インスタント食品や、冷凍食品でした。
食事をいつも買ってくるのは、実は不経済でしたが、仕方ありません。 かなり食費にお金がかかりました。
その上、夫は、子どもたちをかわいそうに思ったのか、おもちゃやお菓子を必要以上に買い与えていたようで、そんなところにもお金がかかりました。
(退院したら、見たことのないおもちゃがたくさんありました・・・)
私の病気治療にかかるお金のほかに、このような食費、その他の物にもお金がかかり、生活費を圧迫しました。
家庭のお母さんが入院すると、治療費のほかに、留守番の家族の分の食費などこんなにかかるんだと思いました。
もちろん、お父さんが入院するのも、収入がなくなるわけですから、たいへんだと思いますが。
人間いつ病気になるかわかりません。
やはり、できれば病気に備え、貯金をしておくべきです。
若いからといって、油断は禁物です。
余裕があればがん保険も考えてもいいのではと思います。
先日定期検査で病院へ行って会計を待っている間に、家族らしい3人が、うしろの席で話しているのが聞こえてきました。
どうもそのご家族のお父さんががん宣告をされたようなのですが、息子さんがこう言っていました。
「お父さんのがんによく効くと言われているいい治療があるらしいけれど、それは先進医療なので、保険がきかない。とても高い治療なので、いいとは思うけれど、とても支払えない。 だから、保険のきく治療で対処するしかない・・・」と。
病気の治療には、お金が必要です。
お金のあるなしで、受けられる治療も変わってしまいます。
いいとわかっている治療なのに、お金がないので受けられないということもあるのです。
準備はしておくにこしたことはありません。
私はがん保険に入っていたので、あとでまとまったお金が返ってきたのでとても助かりました。
最近は、がん経験者でも、一定期間無事に過ぎれば、加入できる保険もできてきました。
私も、がん手術後10年目に新たな保険に入りました。
(私は知らなかったので、10年目に新たな保険に加入しましたが、今は10年たたなくても加入できる保険があると思います。)
がんサバイバーが増えてきているので、がん経験者にも新たな保険を!ということでしょうか。
がん保険についてはまた今度お話ししたいと思います。