抗がん剤治療 (2)・・・私はウィッグも帽子も必要なかった | がんと闘いながら子育てしている、お母さんたちへの応援ブログ

がんと闘いながら子育てしている、お母さんたちへの応援ブログ

「残念ながら進行がんです」と宣告されてから、十数年。
その時、私は39歳、子どもたちは9歳と6歳でした。
これまでの日々をブログに・・・

抗がん剤治療を初めて、しばらくしたら、髪が抜け始めました。

髪は本当に抜けました。 

家の廊下をほうきで掃いてみると、ちりとりにいっぱいの髪が落ちていました。

それを見たとき、思わずぞっとしました。

歩きながらも、髪が抜けていたのでしょう。



シャンプーをしていると髪が抜けて、手にいっぱいついてきました。

ブラシで髪をとかすと、ブラシにいっぱい髪がつきました。

本当に恐ろしかった。 どこまで抜けるんだろうと思いました。





私は、昔から髪が多くて、かたくて、太くて、それがコンプレックスでした。

みんなから、本当に髪が多いよねとよく言われていました。

ポニーテールにするとまとめた髪の直径が5センチくらいはあるのではないかと思えるほど・・・。

とにかく多くて多くて、まとまらなくて、ボリュームがすごかった・・・。



でも、そのおかげで私は、抗がん剤の治療中、ウィッグも、帽子も、スカーフも必要ありませんでした。

抗がん剤治療の最後まで、私の髪は、残ったのです。

5分の1くらいの量になってしまいましたが、私は最後まで自分の髪の毛だけで過ごせました。

それは、私にとっては、思いがけず嬉しいことでした。

普通に、外を出歩いても、 私が抗がん剤の治療中であるとは、誰にも気づかれませんでした。

長い間のコンプレックスが私を助けてくれました。

人間、何が役に立つかわかりませんね。



ただ、髪は、たくさん抜けてしまったので、抗がん剤終了後、髪がはえ揃うまでの2年間くらいは

美容院には行けませんでした。 その間は自分で髪を切っていました。




抗がん剤の治療で、確かに髪は抜けますが、私のように、抗がん剤の治療の最後まで、髪が残る場合もあります。

副作用は、人によって違います。

不幸にして、これから、抗がん剤を受けなければならない、あるいは、現在抗がん剤治療中の皆さん、

副作用がどうでるかは、やってみなければ、わかりません。

案外私のように、髪がすべて抜けずに済むかもしれません。




先日美容院に行った時、そこの美容師さんから、「この間抗がん剤の治療中のお客様がいらして、カットして帰って行かれた。」と聞きました。  

髪が、まだらに抜けていて、かなり薄くなっていたそうですが、「気分転換になるから、美容院に来たの」

と言っていたそうです。 

私とは反対に、抗がん剤で髪が抜けても、美容院に行くという選択をする方もいらっしゃいます。




抗がん剤をやめると、本当に髪ははえてきます。  

抜けるのは一時的なものです。

はえそろうまでの時間は、個人によって違いますが、必ず、髪は元に戻ります。





あれから、十数年たった今でも、シャンプーをしている時、手に、抜けた髪がからんでいるのを見ると、

時々、ドキッとする時があります。

抗がん剤で髪が抜けた時のことが、突然フラッシュバックします。