ついに待ちに待った退院の日がきました。
本当に嬉しかった・・・。 子どもたちの所へ帰れると思うと本当に嬉しかったです。
28日間の、入院生活でした。
閉ざされた暗い空間から、外に出た時の気持ちは格別でした。
春の暖かい日でした。
家に着いて、子どもたちの顔を見たとき、心底ほっとしました。
あ~家に帰ってきたんだな~。 これで子どもたちに寂しい思いをさせずにすむ・・・と思いました。
子どもたちもとても喜んでくれました。
土曜日に退院したので、土日をゆっくり家族で過ごしました。
月曜日から学校でしたが、子どもたちの為に、朝起こしたり、朝食を作り、服を選び、学校に送りだす・・・
そんな普通の生活をまた始めることができました。
普通の生活を送れることに、幸せを感じました。
でも、まだ体力は完全には元に戻ってはいませんでした。
ほとんどを病院のベッドの上で過ごしていたので、家ではちょっと動いただけで、すぐ疲れました。
あまり長くは歩けないし、走ったり、重いものを持ったりするのも疲れました。
家事は休み休みこなしていました。
傷跡はもう痛みませんでした。
退院して1週間後に、入院する前から決まっていた子どもたちの学校のPTAの仕事 (校庭開放時の見守り) がありました。 4時間校庭の隅で、校庭で遊ぶ子どもたちを見守る仕事です。
4時間も外にいるなんてできるかなと思いましたが、断る理由として、本当のこと (がんの手術を受けて退院したばかりで、抗がん剤の治療もうけている) は言いたくなかったし、うそもつきたくなかったので、がんばってやりました。
当番は私を含め3人でした。 他のお母さんとも普通に話せたので (もちろんがんのことは隠していましたが)、 このPTAの仕事は、体力的にも、精神的にも、私の社会復帰の自信になりました。
こうして表面上は、入院する前の生活をすこしずつ取り戻していきました。