河合塾の早稲田大学入試情報サイトに今春の入試結果が掲載されています。

 


 

早速、どの受験方式で受験するかが決められておらず、一番悩ましい早稲田大学商学部の入試結果を見てみました。

 



合格最低点だけみると、数学型が107.60点で一番低いのですが、英語4技能型が205点満点なのに対して数学型は180点満点、数学の受験者平均点は60点満点中9.897点であることから、英語4技能型試験の合格最低点120.05点が一番クリアしやすそうに感じます。

 

 

 

地歴型との比較でも、地歴型は合格者が一番多く681人、英語4技能型は合格者が一番少ない66人なのですが、合格最低点は200点満点の地歴型131.35点、205点満点の英語4技能型120.05点と、英語4技能型の合格最低点の方が低いことから、英検準1級以上を持っているなら地歴型選択ではなく、合英語4技能型を受験すべきでしょう。実質倍率も地歴型11,7倍なのに対し、英語4技能型は3.2倍です。

 

 

 

英検1級ホルダーであれば、5点のアドバンテージに加え、80点満点の英語の試験でも英検準1級ホルダーよりも高得点が望めますので英検1級ホルダーは断然有利です。

 

 

 

巷では、「英語4技能試験で合格するには英検1級がマスト」といった情報がありますが、加点分5点の受験者平均点が0.760点であることから推計すると、214人の受験者中、英検1級ホルダーは33人しかおらず、恐れるに足りないとも言えるかと思います。英語4技能型の合格者数は66人ですので、少なくとも英検準1級ホルダーが合格者の半分以上を占めていると考えられます。英検準1級ホルダーだからといって臆することはないでしょう。

 

 

 

説明の詳細は端折りますが、英語4技能型受験の場合、合格最低点が120.05点ですので、国語と選択科目で受験者平均点を下回らないことが大事で、英語でも受験者平均を下回ることは許されませんが、85点満点で70~80点取らないと合格しないということではなさそうです。

 

 

 

英語4技能型の選択科目間の得点調整がどのように行われているかは謎ですが、謎の得点調整の罠を回避するため、受験者平均点を1科目でも下回らないことが重要かと思います。

 

 

 

ネット上には得点調整についての記事が散見されますが、真実は不明です。

 

 

 

 

次に、数学型と英語4技能型との比較です。

 

 

 

数学型の合格者数は419人、実質倍率5.3倍でした。定員150人に対して2.79倍の合格者を出しています。地歴型が定員の1.92倍、英語4技能型が2.2倍ですので、数学型受験合格者の歩留まりが悪いことを想定しているようです。つまり、東大や一橋大などとの併願者の割合が高いためだと思われます。

 

 

 

早稲田大学の学部間併願状況を見ても、数学型受験者については地歴型や英語4技能型に比べて政治経済学部の併願率が高いことが明らかであるなど、併願傾向が異なります。

 


 

数学型受験生はレベルが高く、倍率以上に厳しい戦いだと考えて間違いないと思います。

 

 

 

うちの娘の場合、英検は準1級しかもっていないし、それもまぐれ合格ぽい合格なのですが、数学型ではなく、英語4技能型を数学選択で受験するのが良さそうな気がしてきました。

 

 

 

過去記事:併願先としての早稲田

 

 

過去記事:英検を受けておいてよかったぁ・・・

 

 

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