ほぼ3週間ぶりに、シビアな納期のある仕事がひと段落した朝。もう8時過ぎだが、ぱね、まだパジャマ姿のままである・・
気持ちに余裕がなくなると、そもそも身の回りのことが(歯磨きと着替え以外)できなくなるぱねですが、今回もそんな感じで、家の中は荒れ放題。特に、台所の荒れっぷりがすごい。うちには食洗機があるので、汚れた食器はそれに入れればいい「だけ」の話のはずなのだが・・
・・それ「だけ」のことも面倒でできず、汚れた食器は流しの周囲に積み上がった状態になる。スペースの面でもそれが可能なのは2日間が限界なので、先ほど2日ぶりにそれら汚れた食器を食洗機に入れ、食洗機では洗えないものは手洗いし、流し周辺をスッキリさせました。ふう。あとはシャワーを浴びて、着替えればいいだけだが・・・ああ、掃除機かけもしなくちゃ。最後に掃除機をかけたのは・・・
・・・・・2週間前くらいか・・?思い出せんな・・・
というわけで、荒んだ生活をしておるぱねであります。小さな心配事や不安は常に心の中に巣食っているため(そしてその心配事だの不安だのが、自分に関することではないというのが厄介なところよね)、精神状態は全く良くないです。でも、明日はV市で開催される「家族イベント」に出かけてきまーす。
この「家族イベント」というのは、以前に日記にもチラリと書いた、自治体の「家族コンサルタント」に紹介されたもの。認知症、重い障害、重い病気、アルコール・薬物依存症・・などの家族がいる人のためのサポートとして、さまざまなイベントがあるのです。認知症にしろ障害にしろ、スエでは家族が直接ケアを担っているケースは(日本に比べれば)それほど多くないはずですが、たとえ自分がじかにケアを引き受けているのではなくとも、自分の親や子供や配偶者やきょうだいにそういう問題があれば、家族である自分に精神的な負荷がかかるのは当たり前。
ぱねが自治体の「家族コンサルタント」に連絡を取ったのは1月末でした。家族コンサルタントのカミッラは、「一度会って、話をしましょう」と言ってくれた。V市自治体には3名の家族コンサルタントがいて、それぞれが担当分野を持って業務にあたっているらしい。カミッラは「認知症の家族を持つ人」担当。
1時間ほどの面談の間、9割の時間はぱねがしゃべりっぱなしだった。カミッラはじっとぱねの話を聞いてくれて、その後、
「ユキコは本当に、本当に、素晴らしい仕事をしているわ」
と言ってくれた(涙)。そして、「ユキコの家族は日本にいるから、私たちはユキコの家族を助けることはできないけど、私たちの仕事は、ここにいるユキコを助けることなの。私たちは、ユキコの心を支えるためにいるのよ。だから、何かあったら、何か話したかったら、いつでも連絡してちょうだい」と。
カミッラは、V市自治体が開催している一連の「家族イベント」のパンフレットをくれた。B集落でも「認知症の家族がいる人の集い」が4月上旬に開かれるそうで、それにはもちろん顔を出す予定。で、明日は、家族イベントの一環である「イースターの会」が予定されているのだ。参加費は無料。どうも、イースターのデコレーションを一緒に作ったり、パーティーの時によく作られるらしいlandgång(ランドゴング)という豪華サンドイッチを作るらしい。ふふふ。楽しみ。
landgångて、こんな感じらしいです。
なんというか・・・
日本の食べ物にたとえれば、ちらし寿司みたいなものなんだろうか?
そうそう、寿司といえば、先週は、ぱねの「なんちゃってスシ講座」がS町でありました。なぜだか知らないが、開催されるたびに満員御礼になるスシ講座。今回も満員御礼。前から言ってるが、なんでみんなそんなにスシが好きなんだよ・・?
そして毎回のことではありますが、参加者の皆さんの見事な「作品」に胸を打たれたぱね。
ぱねの「なんちゃってスシ講座」では、「スウェーデンの普通のスーパーで手に入る材料しか使わない」のが原則。そもそも生魚なんてここでは手に入らないし、ぱねは生魚が扱えない(し、それほど好きじゃない)ので、「サカナ」と呼べるものはスモークサーモンと、スーパーで売られてる焼いたニシンの酢漬けしか使いません。これ。
この「焼いたニシンの酢漬け(Stekt strömming)」をニギリに乗せ、おろし生姜をのせて食べると、びっくりするくらいおいしいのです。参加者の皆さんには、この「焼いたニシンの酢漬け」は「じゃがいもと(場合によってはゆで卵と)一緒に食べるもの」というイメージしかないので、これをスシとして、それもおろし生姜と一緒に食べるなんて!とびっくり仰天。
・・そして、勇気を出して食べてみると、あまりにおいしいのでこれまた仰天。:-D
スシに合いそうなもの、って、実は色々あるのよね。スシ=生魚、という思い込みを取っ払ったら、いろんな楽しいスシができると思う。要するに、おいしければいいんだし、すし飯に合う食材って結構いろいろあると思うのだー。
というわけで、次回のスシ講座は4月にV町で開催です。V町でのスシ講座、一体これで何回目なのだ・・?ぱねがV町周辺の住民に広げている「スシ免疫」、すでに相当なものになっていると思いますが、V町でのスシ講座もまた、毎回満員御礼なのだ。なんでみんなそんなにスシが好きなのよ?orz