↓ CNN(2016.8.22) より
ギリシャ北部のアルバニア国境に近いピントス山脈の森で、樹齢1075
年の松の木が見つかったことが22日までに分かった。
スウェーデンのストックホルム大学と独マインツ大学、米アリゾナ大学
の共同チームが発表した。
チームは年輪を数えた結果、これまでに発見された生きている木
としては欧州最古との見方を示した。
↓ sverigesradio より 風格漂うアドーニス(Adonis)
「アドーニス」と呼ばれるこの大木は「ボスニアマツ」という種類で、直径
1メートル。
この森ではほかにも樹齢1000年を超える木が十数本見つかった。
アドーニスは東ローマ帝国の最盛期や、それに続くオスマン帝国の
興亡を見守ってきたことになる。
スコットランド王マクベスの即位は樹齢約100年、ニュートンが運動の
法則を確立したのは同約750年の頃だった。
共同チームを率いた年輪年代学の専門家は「条件の良くない環境で、
これだけ長く生き残ってきたのは驚くべきこと」と話している。
チームは今後、アドーニスの年輪の変化を分析する予定。
何百年も前の気候や環境を知る手掛かりとなることが期待される。
世界最古の木は米カリフォルニア州のホワイトマウンテンにあるマツ
の一種「ブリッスルコーン・パイン」で、樹齢5000年以上とされる。
ボスニアマツ(学名:Pinus heldreichii)
・・・マツ綱マツ目マツ科マツ属
ヨーロッパ・バルカン半島及びイタリア南部の標高1,500~
2,000mの山岳地帯に分布。
樹高:20~35m、直径:最大2m程
常緑性針葉樹で景観樹、庭園樹としてよく用いられます。
なお、ブルガリアのピリン国立公園には樹齢約1,300年の
ボスニアマツ「バイクシェヴァ・ムラ(Baykusheva mura;バイク
シェフのマツ)」が有ります(高さ:26m、直径:2.2m、周囲:7.8m)。
↓ Wikimedia Commons より(以下7点)
↓ 樹皮は硬質でひび割れています
↓ 球果(松かさ)
↓ 雌花
↓ ブルガリアの「バイクシェヴァ・ムラ(Baykusheva mura)」
この木がヨーロッパ最古とされない理由は分かりません。
もう花や球果を付けない、という事でしょうか?
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