荷物はどこへ? サカイ引越しセンターの闇を暴く裁判傍聴記 -8ページ目
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はじめに

2014年、3月期決算にいて、売上高、実に648億円(前期比10.6%増)。日本通運を抜き、引越し売上高で念願の国内1位となった、サカイ引越しセンター。


顧客の立場を重視し、迅速かつ丁寧なサービスを続けてきた努力の成果にほかならない……と解釈したいが、聞き捨てならない「黒い事実」が飛び込んできた。


かつて、テレビCMで「勉強しまっせ~、引越しのさかい~」という宣伝文句が茶の間に流れたが、勉強しなくてはいけないのは価格ではなく、「補償対応」だった。


他人の所有物を破損すれば修理代を出すのは、常識である。ましてや、その所用物が顧客のものであれば、なおさらだ。


ところが、修理や弁償はおろか、嘘に嘘を重ね、トラブルそのものを隠蔽しようとするなど、にわかに信じがたい事実が浮かび上がってきた。次回のブログ以降、売上高、日本一の看板が泣く、引越し業界トップ企業の暗部に迫る。

※係争中の裁判であることから、原告のプライバシーを守るため、文中における関係者は仮名としてある。

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