その晩、ニアとレイアはサンメイズ城前にある大きな広場に向かった。今晩、そこで「ドラゴン祭り」が開かれるのだ。

 広場へと続く大きな通りを歩く。通りはどこもかしこも広場に向かう人で埋まっていた。まともに歩くのも様にならない。ニアはレイアと手を繋ぎながら進んだ。

 とおくから、いくつも犬の吠え声が聞こえる。犬たちも今日の祭りを祝っているのだろうか?

 レイアが何か言った。しかし、周りがうるさすぎてよく聞こえない。

「え、何?」ニアは訊いた大声で訊いた。

「すごい人混みね!」レイアも周りの音に負けないよう、大きな声で言った。

「うん。なんか去年より人が多い気がする」

「そうね。例年より多いわ。多分避難民が原因だと思う」

 避難民?こんなに多くの?

「小耳に挟んだ情報によると、フジャネオ大国がダルダガード東域を攻め落としたらしいの。きっと、その時に逃れてきたのよ」 

「攻め落とされた!?侵略されたの?」ニアは仰天して目を見開いた。

「そういうことになるわね」レイアは冷静な面持ちで言った。しかし、内心は歯がゆい思いをしているのだろう。

 そうこうしている間に、彼らは広場についた。

「じゃあ、早速曲決めて練習しないとな」そいつが言った。

「三日間か・・・・・・。きついな」

 周りの奴らも顔をしかめて、ボソボソと何かを呟いている。

「俺なしのときに、お前らだけで練習した曲とねえのか?」俺はそいつに訊いた。

「え、え?あ、あるけど・・・・・・ああっ、そうか!アッタマイイ!やっぱ天才だな、お前」

 お前がバカなだけだよ!と俺は心の中で叫んだ。

「よしっ、じゃあ楽譜今あるから渡すわ」またもやウェストポーチの中をゴソゴソやりだす。

 四次元ポケットか?

「あった」くしゃくしゃに丸められた紙切れを広げて差し出す。

「ところどころ破けてっけど。ほれ」

「『ほれ』じゃねえよ!なんだよ、これ!?『ところどころ』どころじゃねえだろ!」

「あっ、洒落か」ああ、と納得したようにそいつが何度もうなずいた。

「ちげえよ!」俺は叫んだ

「じゃあ、早速曲決めて練習しないとな」そいつが言った。

「三日間か・・・・・・。きついな」

 周りの奴らも顔をしかめて、ボソボソと何かを呟いている。

「俺なしのときに、お前らだけで練習した曲とねえのか?」俺はそいつに訊いた。

「え、え?あ、あるけど・・・・・・ああっ、そうか!アッタマイイ!やっぱ天才だな、お前」

 お前がバカなだけだよ!と俺は心の中で叫んだ。

「よしっ、じゃあ楽譜今あるから渡すわ」またもやウェストポーチの中をゴソゴソやりだす。

 四次元ポケットか?

「あった」くしゃくしゃに丸められた紙切れを広げて差し出す。

「ところどころ破けてっけど。ほれ」

「『ほれ』じゃねえよ!なんだよ、これ!?『ところどころ』どころじゃねえだろ!」

「あっ、洒落か」ああ、と納得したようにそいつが何度もうなずいた。

「ちげえよ!」俺は叫んだ。