「じゃあ、早速曲決めて練習しないとな」そいつが言った。

「三日間か・・・・・・。きついな」

 周りの奴らも顔をしかめて、ボソボソと何かを呟いている。

「俺なしのときに、お前らだけで練習した曲とねえのか?」俺はそいつに訊いた。

「え、え?あ、あるけど・・・・・・ああっ、そうか!アッタマイイ!やっぱ天才だな、お前」

 お前がバカなだけだよ!と俺は心の中で叫んだ。

「よしっ、じゃあ楽譜今あるから渡すわ」またもやウェストポーチの中をゴソゴソやりだす。

 四次元ポケットか?

「あった」くしゃくしゃに丸められた紙切れを広げて差し出す。

「ところどころ破けてっけど。ほれ」

「『ほれ』じゃねえよ!なんだよ、これ!?『ところどころ』どころじゃねえだろ!」

「あっ、洒落か」ああ、と納得したようにそいつが何度もうなずいた。

「ちげえよ!」俺は叫んだ