目の前には、学校のよりもかっこ悪いドラムセットが置いてある。
はっきり言って、ダサい。
「おうし、じゃあ、早速あわせるかあ」
そいつが言った。
そもそも、何故こんな事になったかと言うと・・・・・・。
あの後、一時間はトイレにこもっただろうか。ついに、そいつに屈してしまい、個室から出てしまった。すると、そいつは俺の手をもう離すまいとばかりに堅く掴み、強引に2-2教室に連れて行った。そこまできてしまったらもう仕方がない。俺はそいつ率いる(?)バンドのメンバーになってしまったのである。
さて、メンバーを紹介された。
全員、同学年だ。三組の片平武雄、一組の野村秀樹、俺と同じ二組の高田大輔だ。
三人とも、全く交流がなかった。
そのせいか、最初はすこし気まずい雰囲気が流れた。が、そいつが大声で俺に紹介していくうちに、段々それは和んでいった。
変態か?と思った。
楽器担当は教えてもらわなかった。そこら辺、あいつ適当だからな。まさか、俺と同じドラムがいるなんてことはないよな、と思っていた。
確かに、ドラムは俺だけだった。
防音ドアを潜った俺は、そいつらがおのおのの楽器につくのを見て唖然とした。全員、個人で所有していた。
俺以外ギターだった。
って、ハッ!?お前ら、本気!?
「おうし、じゃあ、早速あわせるか!」そいつが言った。
「って、チョイ待てよ!一応訊いておくけど、メンバーってこれだけじゃねえよな?」
すると、そいつは突然、自分のウェストポーチをゴソゴソとなにかを探り始めた。フリーマーケットに出店しているおばさんみたいだ。
そもそも、何故こんな事になったかと言うと・・・・・・。
あの後、一時間はトイレにこもっただろうか。ついに、そいつに屈してしまい、個室から出てしまった。すると、そいつは俺の手をもう離すまいとばかりに堅く掴み、強引に2-2教室に連れて行った。そこまできてしまったらもう仕方がない。俺はそいつ率いる(?)バンドのメンバーになってしまったのである。
さて、メンバーを紹介された。
全員、同学年だ。三組の片平武雄、一組の野村秀樹、俺と同じ二組の高田大輔だ。
三人とも、全く交流がなかった。
そのせいか、最初はすこし気まずい雰囲気が流れた。が、そいつが大声で俺に紹介していくうちに、段々それは和んでいった。
変態か?と思った。
楽器担当は教えてもらわなかった。そこら辺、あいつ適当だからな。まさか、俺と同じドラムがいるなんてことはないよな、と思っていた。
確かに、ドラムは俺だけだった。
防音ドアを潜った俺は、そいつらがおのおのの楽器につくのを見て唖然とした。全員、個人で所有していた。
俺以外ギターだった。
って、ハッ!?お前ら、本気!?
「おうし、じゃあ、早速あわせるか!」そいつが言った。
「って、チョイ待てよ!一応訊いておくけど、メンバーってこれだけじゃねえよな?」
すると、そいつは突然、自分のウェストポーチをゴソゴソとなにかを探り始めた。フリーマーケットに出店しているおばさんみたいだ。
「はい、これ」出した手にはラベルに太字で「眠眠打破」と書かれた小さなビンが握られていた。
「は?」
「飲めよ。お前、最近睡眠不足だろ?寝ぼけてるのも、きっとそのせいだ」
「・・・・・・お前ナメてんのか?」
「・・・・・・すまん。真面目に答えよう。メンバーはこれで全部だ」
「・・・・・・ボーカルは?シンセは?」
「・・・・・・ここにいる奴、お前以外全員ギター専門」
ふ、ふざけてンだろ?
俺はそいつに腕ごと「眠眠打破」を突き返した。「お前こそ、飲め!眠眠打破」
「飲むわけねえだろ?まだ、眠くねえンだからよ」そして、「眠眠打破」をウェストポーチにしまいこむ。
「さ、早く合わせようぜ。おっし!準備は良いか、みんな?」
リーダー気取りか?コノヤロー!
しばしの沈黙が流れる。
最初に口火を切ったのは、そいつだ。
「おい、お前がドラム始めねえと、曲自体が始まらねえんだけど」
「・・・・・・ゴメン」俺はまだ少し肩を怒らせながらも、ドラムを叩き始めた。
この曲はドラムからスタートするのだ。
というか、何故、昨日メンバーを組んだ俺たちが一日で曲をあわせられるのかというと・・・・・・。