その晩、ニアとレイアはサンメイズ城前にある大きな広場に向かった。今晩、そこで「ドラゴン祭り」が開かれるのだ。
広場へと続く大きな通りを歩く。通りはどこもかしこも広場に向かう人で埋まっていた。まともに歩くのも様にならない。ニアはレイアと手を繋ぎながら進んだ。
とおくから、いくつも犬の吠え声が聞こえる。犬たちも今日の祭りを祝っているのだろうか?
レイアが何か言った。しかし、周りがうるさすぎてよく聞こえない。
「え、何?」ニアは訊いた大声で訊いた。
「すごい人混みね!」レイアも周りの音に負けないよう、大きな声で言った。
「うん。なんか去年より人が多い気がする」
「そうね。例年より多いわ。多分避難民が原因だと思う」
避難民?こんなに多くの?
「小耳に挟んだ情報によると、フジャネオ大国がダルダガード東域を攻め落としたらしいの。きっと、その時に逃れてきたのよ」
「攻め落とされた!?侵略されたの?」ニアは仰天して目を見開いた。
「そういうことになるわね」レイアは冷静な面持ちで言った。しかし、内心は歯がゆい思いをしているのだろう。
そうこうしている間に、彼らは広場についた。