パン作りの中で少なからず、”生クリーム”を生地の配合に使う場合が
あると思います。
なんとなく使っている”生クリーム”の性質の違いについてのコラムです。
Q:さて、「生クリーム」とはなんなのでしょうか?
A:牛乳から乳脂肪以外の成分を除いたものをいいます。
搾りたての牛乳を放置しておくと表面に黄色の薄い層ができます。
この層の部分がクリームです。
作る工程は、「生クリーム」は牛乳の中に含まれている乳脂肪を遠心分離によって凝縮します。
よって、遠心分離のかけ方によって、色々な濃度の生クリームをつくることができるのです。
ただ、濃度は国によって、まちまちで、日本の場合、「乳脂肪18%以上」という
最低限の規定しかありません。
慣習的に呼ばれている「コーヒークリーム用」と「ホイップクリーム用」が
あるようですね。
以下それぞれの違いを。。
★コーヒー用クリーム
主に、コーヒーなどの個性の強い飲み物に添えられる生クリーム。
苦味を和らげ口当たりをマイルドにする。
但し、生クリームの個性が強すぎるとコーヒーの風味の邪魔になるので、
通常コーヒー用クリームは「乳脂肪20%~30%」の生クリームが用いられています。
★ホイップ用クリーム
主に泡立ててケーキのデコレーションに用いたり、冷たいデザート類のベースとして
用いられることが多い生クリーム。
よって、ある程度濃度が濃くないと泡立てが難しいため濃度が濃くなります。
主にホイップ用は「乳脂肪45%以上」の濃い生クリームが用いられます。
そういえばなんとなく40%以上というクリームを選んでいたような気がするのですが、
そういう理由を聞くとなるほど、、、という感じです。
(ちなみにどちらのクリームも本当の正式名称は「クリーム」というらしいです。)
また生クリームの種類を分類すると、、、
1、 牛乳成分だけからなり添加物など一切含まないもの・・・・「クリーム」
2、 脂肪分は乳脂肪のみで添加物を加えたもの・・・・「純乳脂肪クリーム」
3、 乳脂肪の一部を植物油脂に置き換えたもの・・・・「コンパウンドクリーム」
4、 乳脂肪の全部を植物油脂に置き換えたもの・・・・「純植物性クリーム」
*2. 3. 4.の食品名は「乳等を主原料とする食品」になります
という種類に分かれるようですが、主に販売されているのはクリームと
植物性クリームなんじゃないかなと思います。
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