『手医』物語~手を使うということ~ | 和顔工房(わげんこうぼう)

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和顔という言葉は、「大無量寿経」 の言葉「和顔施」「和顔愛語」に由来。穏やかで温和な表情、顔つきや言葉遣い。穏やかで親しみやすい振る舞い。のこと。どんなに苦しい時でも、「和顔」がその状況を突破する鍵になる。

手からはじまる『手医』物語~手を使うということ~

 

その手医の名前は、安倍吽馬易(あべのうんめい)という。
手医とは手にまつわる、いろいろな身体の不具合の専門家のことです。
足医(足病医)という足にまつわる、いろいろな身体の専門家がいることは知っている方もいらっしゃるかもしれません。
馬医という馬にまつわるいろいろな馬の専門家がいたことは知っているかもしれません。

実は、手に関しても同じような専門家がいることを知っていますか?

その専門家が呼ばれている通称、それが、『手医』、この物語の主人公であります。

(注:この物語はフィクションであり、名称、その他、すべて架空の人物、物、場所であります。)

 

「手という器官は、とても面白い・・・。」

吽馬易(ウンメイ)が、手を観ていつも物思いに耽(ひた)っていることが多い。

手の平を観ながら、じーっと置物のように、佇んでいることもしばしば・・・。

手相って、皺(しわ)なんだよね。

なのに、なぜか、手の平の皺から、いろいろな情報を見出して、

性格から、健康状態、才能、未来の出来事まで、読み取ろうとしている・・・。

滑稽なような、不思議なことをしてしまう人間(ニンゲン)、それが、人(ヒューマン)なんですよね。

手を使うということ、それもまた、とても不思議なこと・・・。
私たち人間(ホモサピエンス)が、人(ヒューマン)になるために、

必要なことのひとつが、手を使うこと。
しかも、その手を使って、道具を使うこと。

道具を作ること。

なにかしらの道具を使うことは、類人猿のボノボなども飼育環境下では自然と行うようですが・・・。
(自然界ではほぼ使っているという報告は皆無)

道具の中には、火も使う唯一の動物である人間(ニンゲン)。

その道具を作る中で、地球を何回も壊せるようなもの(核兵器など)まで、
作ってしまった人間(ニンゲン)?、人(ヒューマン)?、
人(ヒューマン)になると、さらに、進化して、人は、悪魔にも天使にもなってしまうのかもしれない・・・。
道具の使い方次第で・・・。

そんな道具を使う手、その手の使い方について、想いを馳せる吽馬易(ウンメイ)です。

吽馬易(ウンメイ)長年、酷使してきた手に触れると、それだけで、温かい気持ちなってしまいます。

ある時、
手の指先の関節が曲がってしまって、そのまま硬くなっている方が、

吽馬易(ウンメイ)のところへ訪ねて来られました。

その方のお名前を雅子(仮名)さんとここでは呼ぶことにします。

手の指先に触れて、硬くなった関節や指をほぐしながら、
吽馬易(ウンメイ):「とてもよく使っている手ですね。長年、酷使してこられた素敵な手ですね。」

雅子:「ただの腫れぼったい、太くて短い不細工な手ですよ。」

吽馬易(ウンメイ):「そんなこと云っちゃうと手が可哀そうですよ。雅子さんの手はとても素敵な手ですよ。」

吽馬易(ウンメイ):「手をどのように使ってこられたか?手を観るとわかります。とても一生懸命生きてきた証がこの指の形なんですね。」

雅子:「そんな風に云ってもらうと、嬉しくなりますよ。先生って優しいですね。」

吽馬易(ウンメイ):「そんなことはないですよ。私はただ、手を観て、触れて、そう感じただけなので・・・。」

雅子:「もうこの指は曲がらないですよね。」

吽馬易(ウンメイ):「大丈夫ですよ。ちゃんと使えるようになります。まだまだ、この手でいろんなことをやりたいですよね。」

雅子:「やりたいこと?考えたこともなかったけど、指が動くように少しでもなったら、料理がしやすくなると思う。」

吽馬易(ウンメイ):「料理がしやすくなったら、素敵ですね。」

雅子:「先生、少し痛いですね。」

吽馬易(ウンメイ):「硬くなった関節がほぐれて動き始める瞬間はちょっと痛みを感じます。長年、開けていなかった扉を開けるような感じですからね。」

 

指先の関節を構造的に機能的に動かす方向があるので、その方向にゆっくり動きを促している吽馬易(ウンメイ)。

指先は、親指の方に捻じっているようです。

 

雅子:「今、私の指の関節が、ギーって云いながら、開いているような感じなんですね。」

吽馬易(ウンメイ):「そうです。開くと、私のこの指、動いていいんだって、動き始めますよ。」

雅子:「確かに、動き始めてます。指が前より曲がる。伸びる・・・。握れるかも・・・。」

吽馬易(ウンメイ):「動き出しましたね。まだまだ、ちゃんと使ってあげると全然応えてくれますよ。」

雅子:「そうなんですね。もう、歳だと思って諦めていました。」

吽馬易(ウンメイ):「歳のせいにするのは、やめましょう。年甲斐もなく、がお勧めです。」

雅子:「年甲斐もなく、ですか・・・。」

吽馬易(ウンメイ):「そうです。年相応って、誰が決めたのでしょう。ご自身の身体の状態はご自身で決めちゃいましょう。」

雅子:「自分自身の身体の状態を自分自身で決める・・・。」

吽馬易(ウンメイ):「自分自身で決めるです。ちゃんと使えるお手伝いをさせてもらうのが私の役目ですから・・・。」

雅子:「先生と話していると、なんだか、指先だけじゃなく、気持ちもほぐれている気がします。」

吽馬易(ウンメイ):「そう云ってもらえたら、嬉しいです。」


こんな会話をしながら、
硬くなった指先をほぐしていく吽馬易(ウンメイ)。

 

手を使うということ。

どんな風に手を使ってこられたか?
そこに、人生が刻まれているんですよね。

パソコンで、キーボードを一日中使っている人の手は、手首が固くなっている。

マウスをずっと握っている手は、人差し指の付け根が固くなり易い。

その人差し指の硬さが、首の前側の筋肉の緊張につながり、首、肩の張り、コリ、疲れへと繋がっていく。

 

手、指を観ることで、その方の日常の動きを紐解き、身体の使い方から、負荷まで、推し量る。

それが、吽馬易(ウンメイ)、手医の日常です。
 

手を使うということ。
そこに、人生の縮図が見え隠れしているかもしれない・・・。

 

(この物語は、すべてフィクションです。登場する人物、その他、すべて架空のものです。ただし、内容に関する記述については、できる限り、実際に経験したエピソードを元にした内容でおります。)

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