取材道具としてiPad2を愛用しています | 化石の日々

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オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。
化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。

取材道具のお話。

iPad2

昨年,iPad2を導入してから,取材道具の主力として愛用しています。
当初はiPad2を持ち歩くメディア関係者って,そうはいなかったと思うのですが,最近はちらほらいらっしゃるようですね。
先日,取材先で某新聞の記者さんが持ってきたという話をお聞きしましたし,あるシンポジウムで,記者さんと思われる方が,iPadと専用キーボードを連携させて記録をしていたのを目撃したこともあります。

私の場合,iPad2を導入する前の取材道具一式(ICレコーダー以外)といえば,
・ペン(黒,青,赤各種),
・取材ノート
・資料一式
・ノートPC(出張の場合)
で,これが結構,重たかったのです。

iPad2導入の最大の理由は,少しでもこの一式を軽くできないかと考えたからです。また,すでにその半年前からEvernoteとDropboxを利用して仕事をするようになっており,こうしたものと同期して,会社と自宅とiPad2,それからスマートフォンを連携して使えれば楽だろう,と思っていました。

ここで問題となってくるのが私の取材方法。

主として,相手と話し込むようにして取材します。
記録はICレコーダーに頼る部分が多く,ノートはメモ程度なんですね。

PCのようにキーボードを打ちながらの取材というのは,ちょっと苦手。
iPad2導入前にノートPCを持ち歩いていたのは,たとえば新幹線内などで録音のおこしをやるためのもので,けっして取材中に広げるためのものではありません。

で,iPad2に期待したのは,各種クラウドと同期しつつも,ノートとしての役割。キーボードを表示して叩くのではなく,書いた文字を取り込む。

導入後,まずは模索したのは,それが可能かどうかという点でした。

そこで,導入後みつけたアプリが「FastFinga」(170円)

Fastfinga

手書きでもいけますが,このときあわせてタッチペンを導入しました。

タッチペン


このFastfingaというアプリ。導入から半年以上たっていますが,タッチペンとしての相性がよく,これまでの取材や会議の記録で重宝してきました。

これがアプリの画面です↓

Fastfinga

「ここに書く」と書いた場所に文字を書くと,これがペンをはなした瞬間に上のノート部分にとりこまれます。取り込みまでの時間は調整が可能で,私は0.5秒に設定して使っています。
文字を書いて,ペンをはなすと瞬時にノートへ。
色ペンの使い分けも簡単。
こうして書いたノートは,Evernoteと同期させて保存をかけています。

すごいぞ,iPad2。
このアプリと出会ったことで,iPad2は実戦投入されることになりました。

結果,55の取材・会議のノートをこれまでにつくりました。


しかし,最近はこのFastFingaにもちょっと不満が。
Fastfingaはすぐれものなのですが,これ,図や絵が描けないんですね。
正確にいえば,書いても全部縮小されて文字と同サイズになります。

すると,打ち合わせで相手にラフをちょっちょと書いたりが難しい。

そこで,今日みつけたのが,「Penultimate」(85円)というアプリ。

Penultimate


タッチペンで書いているので文字はどうしても大きくなってしまうのですが,図が描けるというのがポイント。

Penultimate


記事のサムネイル(設計図みたいなもの)も書けるし,やはりEvernoteとの同期もらくちんです。
今後は,このアプリを使いこなすことも考えなくては,と思っています。

いずれにしろ,iPad2導入によって仕事道具は,
・iPad2
・タッチペン
に,ほぼ一極集中することができるようになりました。
資料はpdfにしてiPad2に取り込んでおけば良いですし,テープ起こしはそれこそiPad2のキーボードを表示させれば,普通にできます。

メディア関係者の方で,まだiPad2を導入していない方がいらっしゃいましたら,これ,思っているよりも便利なものかもしれませんよ。



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