化石の日々

化石の日々

オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。
化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。

古生物食堂

 

この本は、いわゆる「サバイバル本」ではありません。

例えば、恐竜時代にタイムスリップして、そこで恐竜を狩って料理する、という本でありません。

……だって、恐竜時代にタイムスリップすると、現代の調理器具や調味料が使えない(使えるとは限らない)じゃないですか(^^

そういうわけで、強いて言えば、古生物が現代にタイムスリップしてやってきて、それを料理する、そんな本です。

 

アノマロカリス、食べます。

恐竜も、食べます。

アンモナイトも、三葉虫も、

デスモスチルスだって美味しく食べちゃいます。

それぞれの素材にあった、最適な料理法で、和洋中、美味しくいただきます。

そんな本です。

 

おそらく、古生物関係者であれば、一度は質問されたことがある、あるいは、疑問に思ったことがあるでしょう。

あれ? こいつって美味しいの?

そんな疑問に答える本です。

 

あの古生物の、どこの部位が、こんな味だから、こうして料理して、

美味しくいただいてしまおう。

そんな本です。

 

古生物の味を推定するにあたって、重視したのは2点です。

一つは系統。祖先と子孫の関係。その古生物は、現生の動物の何に近縁なのか。「味のモデルに」はすべき動物は、何なのか?

もう一つは生態。肉食性か植物食性か、走り回るか、などなど。

この2点を軸に、11人の古生物学者に取材し、監修をお願いしました。

ご協力いただいた古生物学者のみなさんは、こちらでお名前を確認できます→ Amazon.co.jp 。本来はここでお一人ずつ名前を挙げてお礼を申し上げるべきですが、なにしろ11名ですので、今回は非礼をお許しください。

 

古生物学者のみなさんにお訊ねしたのは、上記2点に加えて、

・どの種がおすすめか。

・その種の肉を手に入れるにはどうすれば良いか。

など、です。お忙しい中、みなさん、楽しい情報をご提供いただきました。

本当にありがとうございます。

 

味のモデル生物の指定は、ブタなどのおなじみもあれば、カラス、ワニ、サソリ(!)、カピバラ(!)、ジュゴン(!)、カギムシ(!!)などさまざま。

そのモデル生物の情報を、さまざまな文献から集めました。

重視したのは、日本人の記録。

味覚は人それぞれですが、やはりこの本は日本向けの本ですので、日本人の記録を探しました。

……とはいえ、そうした日本人の記録がないものもたくさん。

でも、探せば、世界にはいろいろなものを食べた記録があるものです。

おかげで、私の本棚には、サイエンスライターらしからぬ本がだいぶ増えました(^^;;

 

その情報をもとに、今回の企画のもう一つの柱である、プロの料理人にレシピの開発と、監修を依頼しました。

担当してくださったのは、松郷庵甚五郎の2代目。

私のところに打ち合わせにやってきた編集さんたちと、打ち合わせ後の会食、ときに打ち合わせしながらの会食に使わせていただいてるお店です。

老舗蕎麦屋さんですが、創作料理も多く、懐石料理も得意とされています。

私のことも知っていますし、今回の企画を相談するにはうってつけでした。

2代目には、レシピ作成にあたって、必要な情報を随時あげてもらいました。

例えば、恐竜の卵の料理では、卵を割った時の黄身の直径はどのくらいなのか、どのくらいの高さになるのか、などです。

そうした疑問を今度は古生物学者のみなさんに考察していただきました。

 

その後、とくに料理に関して、2代目と編集者に拙宅に集まってもらい、3人でチェックを重ねました。日々のお店のお忙しい中、本当に感謝です。

 

古生物、料理素材、料理のワンポイント、料理のすべてを素晴らしいイラストで仕上げてくれたのは、『 新クロサギ 』や『 絶滅酒場 』の漫画家、黒丸さんです。

連載でお忙しい中、監修陣からの細かな指摘を綺麗に反映していただきました。

古生物はもとより、料理の盛り付けまで監修が入っています。

その監修指示を余すことなく黒丸さんが反映してくれた結果、各料理がたいへん美味しそうに仕上がりました。

そして、『 絶滅酒場 』のママさんに、「料理のワンポイント」に出演してもらうという、かなり贅沢な内容です。なんと、このママさんも描き下ろし!

黒丸さんと、少年画報さんに改めて感謝いたします。

 

書籍本編では、できるだけ素直に「古生物を狩って、調理して、美味しく食べる」をみなさんに堪能していただくため、味のモデル生物などの元ネタ等の情報は触れていません。

味の元ネタが気になる方のみ、巻末の「勝手口」をご覧ください。

でも、その元ネタ、本当に読んでいいのか、覚悟してから読んでくださいね(^^

 

私にとって「いつかやりたかった」企画。

でも、

「古生物の味を考察する」という無茶振りに答えてくださる研究者のみなさん、

「その味をもとに料理を開発する」という無茶振りに答えてくださる料理人さん、

「古生物も料理も描いていただける」という無茶振りに答えてくださる画家さん、

この3条件がなかなか揃わず、動けなかった企画です。

 

それがいよいよ形になりました。

 

多くの方々の力が集まって、この本があります。

 

本当になんて贅沢な本なのでしょう。
こんな本を上梓できて、今、私はとても幸せです。

重ねて、関係者みなさまにお礼申し上げます。

 

そして、このブログを読んでくださっているあなた。

何よりも、あなたの存在があってこそ、今の私があります。

ありがとうございます。
 
大学時代以来、「エンターテイメントとしてのサイエンス」が私の口癖で、ライフワークでした。本書はその「エンターテイメント成分」が強く出た1冊です。
多くの人に、古生物にはこんな楽しみ方もあるのだと、そう感じていたければ嬉しいです。

 

あの古生物の味はどんな?

ぜひ、ポチッと

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ヘンなかたちの化石 これ恐竜・古生物のどの部分?

 

化石に興味をもち始めたお子さん向けの1冊です。

さまざまな化石の一部を見せて、「どんな動物の化石かな?」と想像を楽しんでもらう仕様となっています。

本編の解説を執筆しました。

本書制作にあたり、各地の博物館のみなさんには、諸々ご協力いただきました。

ありがとうございました。

 

恐竜をはじめとする古生物のイラストは、超ベテランのイラストレーター、藤井康文さんの作品です。どのくらいの「ベテラン」かというと、先日上梓した 恐竜の研究史に関する本 の中で紹介している80年代の書籍の中に、すでに藤井さんの作品が登場しています。

そして、藤井さんは、私がNewton在社時代に長年にわたってコンビで仕事をさせていただいた方でもあります。

そんな藤井さんの作品ですから、おそらく多くの恐竜ファン、古生物ファンのみなさんにはとても懐かしく感じていただけるのではないかな、と思います。「あー、この絵、みたことある!」そんなことを思っていただけるはず。

 

お子さんには化石にまつわるクイズを楽しんでいただき、大人なみなさんには懐かしさを感じていただく、そんな1冊です。

 

親子で気軽に楽しみたい。そんな方はポチッとお願いします。

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今回もご案内いただきました。

恒例、熊本大の公開実習講座です。

対象  :学部1〜4年生

実施期間:2019年9月6日〜12日

 

複数の古生物学者による実習で、拙著の関係者では、化石になりたい の前田先生や、古生物食堂 で古生代節足動物を担当していただいた田中先生が実習を担当されるとのことです。

お二人ともとてもお話が面白い方です。

 

興味をもたれた方は上記の問い合わせ先へ。詳しくは 公式HP で。

 

毎度書いていますが、同世代の、とくに学外の仲間と“同じ釜の飯”で過ごすことは、かなり得難い機会で、とても貴重なものです。

将来、きっとあなたの財産になるでしょう。

また、宿泊先となるマリンステーションに、私も訪問したことがあります。こちら、かなり綺麗な建物で、風光明媚。

“素”で宿泊したい場所です。

 

学部生のみなさん、いかがでしょうか?

 

昨年来ご注目いただいている

 

古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑 中生代編

を執筆しました。

今回も監修は群馬県立自然史博物館のみなさま。イラストは服部雅人さんです。

 

現代社会に古生物を登場させ、直感的に「サイズ感」を味わっていただくシリーズ。

その第2弾、中生代編です。

 

中生代です。恐竜時代です。

 

本巻の構成を考えるにあたり、「リアルサイズ 恐竜図鑑」ではなく「リアルサイズ 古生物図鑑」を強く意識するようにいたしました。

本書は、あくまでも「古生物図鑑」のシリーズなのです。

 

そのため、とくに三畳紀の楽しい爬虫類たちや、そして哺乳類も数多く収録してあります。

 

……とはいえ、多数派は恐竜となりましたが(^^;

 

古生代編 と比べるとサイズの大きな動物が多く、“料理ネタ”が適用できないものばかりになりました。

また、多数派である恐竜に関しては、映画や博物館などでそのサイズ感は多くの方に伝わっているのではないか、という危惧もありました。

そこで、背景とともに、テキストにより一層の“遊び心”を加えることにしました。

みなさんが、ふとした景色を(リアルで)見たときに、そこに古生物たちが重なって見えるような、そんな物語を添えたつもりです。

 

あわせて、ゆるーく、お楽しみいただけるとうれしいです。

 

おかげさまで、本書も発売前重版が決定し、皆様に重ねてお礼申し上げます。

すでに「新生代編」の制作も始まっています。

引き続き、ご期待くださいませ。

 

あ、続刊が出たんだ!という方

↓(ポチッと)

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【告知】

こちらもご注目ください。

アノマロカリス、食べます!

恐竜も食べます!

デスモスチルスもいただきます!

30種の古生物を美味しくいただく1冊

古生物食堂

8月23日発売です。

11人の古生物学者に取材。料理監修もプロ。イラストは 絶滅酒場 の黒丸さん。

リアルサイズのシリーズを「オモシロ!」と楽しんでいただけた方には、

本書もきっとお楽しみいただけると思います。

 

 

雨ばかりの天気が続いています。

暑すぎるのもまいりますが、雨ばかりというのも困りますね。

 

さて、今年も 博物ふぇすてぃばる! まであと少しとなりました。

当オフィスと提携する オンライン化石ショップふぉっしる は、例年通りのいつもの場所(入り口近く)にブースをかまえます。恒例のアンモナイト化石、サメの歯化石拾いなどの実物化石のほか、キーホルダーなどの各種グッズを販売。

そして、当オフィス監修の古生物グッズや書籍も並びます。

 

書籍は、今回は2社の2冊が直販となります。

 

まずは、ご注目いただいている

『リアルサイズ古生物図鑑 中生代編』

(技術評論社)

博物ふぇすにおけるふぉっしるのブースが「先行販売」となります。

昨年よりも50ページ増でお値段据え置きです(^^

なお、本書は予約推奨となっております。

ぜひ、こちらの予約をご利用ください↓

ふぉっしるの予約ページ

(予約枠には限りがあります)

 

また、博物ふぇすならでは。

SNSで人気のツク之助さん のイラストが目印の

『恐竜・古生物ビフォーアフター』

(イーストプレス)

も販売します。

H会場でツク之助さんもブースを出されているので、あわせてご堪能を。

 

【サインにつきまして】

基本的に、土屋はふぉっしるのブースで売り子のお手伝いをしております(初日の最後の1時間は不在になる可能性があります)。

上記書籍をふぉっしるのブースでお買い上げの方で、ご希望があればサインいたします。

例年のことですが、サイン希望の方は

・サインペン(リアルサイズで希望の方は、白ペンや銀ペンを推奨

・ご自身のお名前を書かれた紙(当日、土屋の漢字機能は麻痺していると思います)

をご持参ください。

なお、原則として、サインはふぉっしるのブースで購入された方に限定していますが、もしも書店等ですでにお買い上げの方で書籍をご持参いただけた場合は、ふぉっしるのブースにて何か商品をお買い上げいただければ、ご持参の書籍にもサインいたします(ふぉっしるのブースでは、100円から商品をとりそろえていますので、ご利用ください)。

『恐竜・古生物ビフォー・アフター』は、H会場のツク之助さんブースでも販売されると聞いております。ぜひ、あわせてどうぞ。

 

当オフィス監修のオリジナル古生物グッズの目玉は、

「バージェス陶器カップ」

アノマロカリス(Anomalocaris)ほか3種がプリントされた陶器のカップ。

高さ11cmという程良い大きさ。

陶器の質感がなんともいえません。

もちろん実用品。

 

「ディプロカウルス トートバック」も新商品。

成体骨格、肉つき亜成体、肉つき成体という3体がプリントされたもの。

A4サイズの書類などが綺麗におさまるトートバックです。

 

「バージェス陶器カップ」と「ディプロカウルス トートバッグ」は、「リアルサイズ古生物図鑑中生代編」をご予約の方に限り、予約も受け付けています。

ぜひ、こちらの予約をご利用ください↓

ふぉっしるの予約ページ

(予約枠には限りがあります)

 

そして、会期2日目は参議院議員選挙の投票日

みなさんぜひ、事前投票を済ませてから、ご来場ください。

そのとき、投票所でもらえる「投票済み証明書」を忘れずに。

ふぉっしるのブースでは、合計金額1000円以上をお買い上げの方で「投票済み証明書」をご提示の方には、選挙割が適用されます。

詳細はこちらを参考に↓

ふぉっしるの選挙割のページ

この選挙割、上記の書籍にも適応されます。

『リアルサイズ古生物図鑑 中生代編』なんて、先行販売+選挙割の対象ですぜ。

ぜひ、ご利用を。

 

その他いろいろ。化石からグッズ、書籍まで。

今年もふぉっしるは、“総合古生物ショップ”となっています。

入り口入ってすぐ右手のA-2です。

今年はちょっと特別な情報も、ふぉっしるで手に入るかもしれません(意味深)。

 

それではみなさま

当日、会場で!

お気をつけてお越しください

 

会場アクセスなどは、公式ホームページから

https://www.hakubutufes.info/