化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常 -199ページ目

防御姿勢! ホプロリコイデス

明日終了のおすすめヤフオク情報。
今週は何と言ってもこれ!

三葉虫Hoplolichoides
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-三葉虫Hoplolichoides
 ホプロリコイデスはパラセラウルスと並ぶ,ロシアの王様級の
三葉虫です。頭部から上に二又に分かれた角が伸びているのが
特徴です。遊離頬からは大きな 頬トゲ,そして胸節の両端だけ
ではなく,中葉からもトゲが上に伸びるという,トゲだらけの
三葉虫でもあります。そして何と言っても目を引くのが,頭部
と尾板を埋め尽くすツブツブ。生きていたときには,このツブ
ツブから細い毛のような感覚器官が出ていたという見方もあり
ます。眼は溶けてしまって残らないのも,この種の三葉虫の
特徴です。
 この標本は防御姿勢をとったもの。クリーニングが素晴らしく,
頭部の下をのぞいて,母岩が完全に取り除かれています。尾板を
折り曲げた体の下側もはっきり見え,丸まった様子がよくわかり
ます。一部の母岩のみで支えられた姿はまるで浮いているかの
よう。
 また保存状態もよく,頭部と尾板を埋め尽くすツブツブ,
頭頂部から二股に伸びた角,頬トゲ,そして胸部中葉から伸びた
トゲまで,本種を語る上で必要なものはすべて確認できます。
素晴らしい逸品です。
 幅約3.3cm。

19日終了のおすすめヤフオク情報その7

19日終了のおすすめヤフオク情報。
追加で紹介したいと思います。

三葉虫Dicranurus monstrosus
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-三葉虫Dicranurus monstrosus
 ディクラヌルスは,緩やかに弧をえがく“ホーン(角)”が
特徴的な種です。コレクターの中でも別格扱いで,それほど数
が出ているわけではありませんから,質の良いものは取り合い
になります。
 この標本は,世界有数の三葉虫プレパレーター,Horst Burkard氏
から仕入れたものです。三葉虫をとてもきれいにクリーニング
する凄腕のプレパレーターです。
 この標本では頭部から上に伸びた角から母岩が完全に取り
除かれています。保存状態も良く,胸部,尾板側葉から長く
伸びたトゲもきれいに残っています。良質な逸品です。
 頭部から後ろに真っ直ぐ伸びたトゲの先端まで約6.5cm。

19日終了のおすすめヤフオク情報その6

19日終了のおすすめヤフオク情報。

最後は

虫入り琥珀(コーパル)
$化石ショップ「ふぉっしる」店長の日常-虫入り琥珀(コーパル)
 マダガスカルで採取された,約300万年前の琥珀です。
これは正確にはコーパルといい,樹脂から完全な琥珀になる
途中の段階のものです。
 この琥珀には頭部から腹部まで約6mmの昆虫が入っています。
保存状態はよく,体の各部がきれいに残っています。飛び出した
眼,透き通った2枚の翅,いくつもの節に分かれた腹部,そして
長い尾角までしっかり確認できます。素晴らしい逸品です。
 コーパルの大きさは,3.3cm×1.2cm×1cm。

この昆虫は一瞬トンボか?と思ってしまいますが,
翅が1対しかないのでおそらく違うでしょう。
この昆虫の名前は一体!?