ある朝私は、職場で各部署のその日の仕事の件数がグラフで表示されているリストを、
先輩と一緒に見ていました。
「今日は仕事忙しいかな?」
と言って自分の部署のグラフをながめていた先輩に、
「今日の仕事の件数、先輩のところNo1じゃないですか!」
と私が言うと、
「いや、いつも仕事量はオレのところが一番多いんだよ。いつもNo1なんだわ」
と肩を落としながら先輩はこたえました。その言葉に
「ある意味、誰も先輩のところには勝てませんね~」
と私が返すと、
「…いや、たまには負けさせて~」
と先輩は嘆いていました。
競争社会では、
「ライバルに勝ちたい」
「絶対に負けねー!」
のような言葉は耳にしますが、
「たまには負けさせて~」
という言葉はなかなか聞かないため、新鮮でした
ということで今日のテーマは「負ける」です
絶対に負けてはいけないと思いながら生きてきたあなたへ
絶対に負けてはいけない
自分は勝ち続けなければならない
負けることは許されない
そう思うことで自分自身を鼓舞して、目標へのモチベーションがあがる、
というひとはもちろんそのままでいいのですが、
「勝ち続けなければ自分は愛されない…」
「負けてしまった自分には価値がない…」
という考えかたを握りしめているせいで、
追いこされることへの恐怖や、勝ち続けることへのプレッシャーで苦しくなってしまっているときは、
もうその、あなたを苦しめている考えかたを手放してもいいんですよ
勝ち続けなければ自分は愛されない
負けてしまった自分には価値がない
そう思いながらずっと生きてきたひとは、
負けてもいい
追いこされてもいい
1番になれなくてもいい
と思うことは、すごく怖いかもしれませんね。
でも、たとえ負けたとしても大切なあなたの価値は変わらないし、
負けてしまったとしてもあなたは愛される存在なんですよ
勝っても負けても、あなたが愛されていて素晴らしい存在であることは変わらないんですよ
競争社会で勝ち続けることにこころが疲れてしまったときは、
ちょっとそのことを思いだしてみてくださいね
疲れたあなたのこころが、少しでもホッとできることを願っています
負けてしまったとしても、大丈夫(^_^)