女神の声がした。女神の助けを借りると言っても、近づけば行為を止めるのはわかりきっている。捕まえをようとしたら 逆に向井忠彦が名誉毀損で訴えてくることも考えられた
「何を悩んでいるのですか?」
女神がまるで催促するように言う
忠彦「こちらが動けば負けるんです。でも動かなければまた負けてしまうんです」
「大丈夫ですよ」
と言いながらクスクスと笑っている。被害に会うのは自分なのにと思っていると
「あなたは普通の人間ではありません」
忠彦「確かにね。こんな目を持つ人は居ないでしょうよ」
「あら、それだけではありませんよ。良く考えてみて下さい。目だけで今までのことは出来ませんよ」
確かに勝手に体は動くは、向こうは何の抵抗もなく捕まってきた。しかも否定もしない…
「思い当たる節があるでしょ?でも彼(市川京)にはそれだけでは通じません」
忠彦「だったら捕まえるなんて無理じゃないですか」
「だからです、あなたに最後の力を授けます」
と女神が言い終わると体が温かく感じた
「さぁ彼に引導を渡すのです」
忠彦は意を決して立ち上がった
つづく