ドアが壊れて開かないので、軽く蹴って…
バタンッ
ドアが大きな音をたて倒れる
美也「軽く…軽くチョンって蹴っただけなんだからね」
誰も何も言っていないのに言い訳をする
「あ、誰か居ますか?」
美也「居ます」
「助けてください」
美也は耳を澄まし声のする方を見る
ゲッ
声のする方は瓦礫で埋まっている。見た感じ人間1人で、しかも道具も持たない女性がどうにかできるようなものではなかった。だからといって見捨てることはできない
「あの…」
美也「何ですか?」
「無理そうなら…」
美也は頭を振る
美也「大丈夫、人間諦めなきゃ何とかなるもんです」
美也は
美也「ふぅ」
大きく息を吐いて、目の前の瓦礫に手を伸ばす
!!
瓦礫は簡単に取れた。しかも他が崩れる様子はない
いける
美也はどんどん瓦礫を退かしていく。やがて穴が開き手が見えた。美也はその手を握り
美也「もう少しだから頑張って」
美也は手を離し、瓦礫を退かしていく
頭が見えた
美也「出れる?」
「何とか」
穴の中から両手が伸びる。美也は両手を取り、おもいっきり引っ張った。穴の中から引っ張り出すのに成功したが
美也「ヤバい」
上から小さい瓦礫がガラガラと崩れてくる。美也は出てきた人を脇に抱え部屋を飛び出した。美也が部屋を出ると同時に部屋は瓦礫で埋まった
つづく