ひとすじのひかり…光10筋目 | あ~やんのどりーむぱーてぃー

あ~やんのどりーむぱーてぃー

わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

美也はがむしゃらに走る。さっきまで居た部屋からは大きな音がして、土煙が部屋から溢れ出している


ミキッ、ミシミシ…


ビルのあちこちで不穏な音がしてくるのが聞こえてくる。間違いなく、このビルは倒壊する。美也はそう考えていた


美也「うわっと」


美也は自分が入って来た部屋の前を思わず通りすぎてしまった。あわてて戻る


美也「あった」


美也が入って来た人がひとりやっと通れる穴はまだ無事だった


美也「早く行って」


助けた彼女(?)を穴に押し込む


ガタガタ…


ビルが揺れる。廊下から何かが崩れる音がだんだん近づいてくる


「お姉さん早く」


彼女はどうやら無事外に出られたようだった。美也も穴に…


美也「へっ?」


体が穴に引っかかり出ることが出来ない。音は近づき、ビルの揺れは大きくなる


美也「危ないから離れて」


「でも…」


美也「大丈夫、私はこんなところで終わらないんだから」


薬指の指輪を右手でギュッと握る


そう、こんなことで…終わってたまるかぁーっ


手に力を入れる


「お姉さん約束だからね、待ってるから」


彼女はビルから離れて行く


美也「よし」


1回、2回と深呼吸して


美也「いやぁー」


叫んでみたものの、微動だにしない。戻る?最早それも出来なくなっていた


パラパラ…


小さい瓦礫が頭に降ってくる


駄目か…


半分諦めた時


バンッ


部屋の中で何かが割れるような音がした


ビクッ


体が震える


あれ?動く


美也は再び


美也「いやぁー」


腕に力をこめて


美也「やった…」


美也の体が穴から抜ける。あわてて立ち上がり走りだす


ゴォォォ


ビルの下の階が押し潰されていった





つづく