鯨井香生子はイケメンの前に座り
香生子「あのぅ…」
なんて声をかけていいか悩む。香生子が困っていると、イケメンがクスクスと笑いだす。それを見て香生子はムッとする
香生子「ご用件は何ですか?」
語気を強めに言ってしまう
「あぁ、悪い悪い」
と言いながら笑いが止まらない
香生子「ご用がないのでしたら失礼します」
香生子が立ち上がろうとすると
「実は君を見に来たんだ」
見に来た?あたしは動物園の動物か?
香生子「失礼します」
と言って立ち上がる
「ちょっと待ってくれ、僕が君のお見合いの相手だ」
香生子「お見合い…」
香生子はイケメンを見る。香生子は名前も知らないお見合い相手は知り合いの誰かだと思っていたのだが、実際目の前に居る男性は香生子のまったく知らない人だった
「そうだ。今の君を見ておきたいと思ってね」
この言い方にカチンっときた
香生子「あなたがお見合いの相手なら、今きっちり言っておきたいんだけど。このお見合いはなかったことに」
男性はスッと立ち上がり
「そうか残念だ」
と言って応接室を出て行った
香生子「なにあいつ、偉そうに。何が残念だよ、ふざけんな」
香生子は塩を持っていないことを後悔した。今度会ったらあのスカした顔に塩をぶつけてやろうと心に決めるのであった
つづく