お昼の休憩が終わろうとした時
渡辺美沙(わたなべみさ)「鯨井さん、応接室にお客さんいるから」
課長の美沙から言われ応接室に向かう。香生子にお客と言われたが、まったく見に覚えがなかった。頭の中に何人も浮かぶが、どの人もここに来る人達ではなかった
香生子は応接室の前に立ち深呼吸する。誰が居るのかわからない緊張が香生子を染めていく
香生子「こんなに緊張するのは面接以来…」
と言っても大学の時のバイトの面接である。はっきり言って就活当時の記憶などはほぼほぼ覚えていない。香生子は応接室のドアをノックして
香生子「失礼します」
とお辞儀をする。そして心の中で1、2、3とゆっくり数えてから頭をあげる。香生子は応接室のソファーに座る男性を見る
だ、誰?
香生子のまったく知らない男性だった。が、
スゴイイケメン
目が釘付けになる。香生子の頭の中でこのイケメンを検索するが該当者はいなかった。イケメンはニコッと微笑み
「座ったらどうだ?」
と言われ、ぎこちない笑みを作り会釈してイケメンの前に座る
な、何?このイケメンオーラは?
香生子はイケメンの雰囲気にあてられ、すでにメロメロのヨレヨレだった
つづく