熱い、背中が火に炙られてるように熱い。背中がジリジリと音をたてている
葵「ぎゃーっ」
葵は悲鳴をあげながら目を覚ます。状況を確認する。手足を木の枝に縛られ、吊るされている。そして背中の方から煙が上がって来る。それに熱い、痛いくらい熱い。必死に考える
ま、まさかわたし火に炙られてる?それで食べられちゃう?
葵「わたしは食べても美味しくないです。だから、助けてー」
出せるだけの声で叫ぶ
「おい、これ獣人(じゅうじん)じゃないか?」
「マジかぁ~、久々のうさぎ肉だったのに。あっそうだ、これ気づかなかったことに出来ないか?」
葵は殺されて食べられると思った
葵「助けろって言ってんだろ。殺したら恨んでやるからな」
葵は暴れながら、声がする方を見た。そこには、鎧を着た男とローブを纏った男がいた
葵「顔覚えたからな」
ローブを纏った男「呪われるのは嫌だな」
鎧を着た男「でも久々の肉だぜ」
ローブを纏った男「しかし獣人を食するのはな」
葵「なんでもいいから早く助けろー」
ローブを纏った男は立ち上がり
ローブを纏った男「まずい」
葵は怒りが頂点に達していた
葵「は~な~せ~」
葵は身体に力が溜まっていくのを感じる
バチッ
という音がすると同時に炎が葵を包みこんだ
ローブを纏った男は呪文を唱える。鎧を着た男は腰を抜かしていた
炎の中から葵がゆっくり歩いて出る
ローブを纏った男「正気を取り戻せ」
手を振ると大量の水が降って来て炎を消した。炎が消えると葵は気を失った
つづく