5/25公開の「ゲティ家の身代金」の試写会に行つてきました。
アメリカの石油王ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫ジョン・ポール・ゲティ3世(チャーリー・プラマー)が、1973年に誘拐
された事件をもとにした作品。
ローマにゐたポールは誘拐され、身代金1700万ドルを要求される。しかし、祖父のゲティは要求に応じると他の孫も襲はれかねないとして断固拒否。すでにポールの父親と離婚してゐた母アビゲイル・ハリス(ミシェル・ウィリアムズ)は財産もなく、我が子を救ふために誘拐犯と義理の父親の2人を相手に孤軍奮闘する。
ミシェル・ウィリアムズの強くもまた心細くもなり、必死にもなる母親の演技、クリストファー・プラマーの冷徹さとその裏側にある孤独、どこかに情が残つたかのやうな誘拐犯の一味チンクアンタ(ロマン・デュリス)が印象に残る。
マフィアのやり口がえぐいのは当然だが、ゲティの恐ろしさも負けてはゐない。ちなみにR15+指定。
公開直前にゲティ役のケビン・スペイシーがスキャンダルで降板して、1ヵ月で撮り直したといふ。
さういへば、1700万ドルつてフライヤーにあるとほり、あの当時だと
50億円相当だつたんだよね。ニクソンショック直後の1ドル308円の時代だつたわけだし。無意識のうちに20億円弱なんて換算してた
けど。
リドリー・スコット監督。