拙ブログで記した、「郵政民営化は公約!という嘘
」は、私の筆力不足によって、誤解を招く記述になってしまった。
ソースが無く、説得力が薄いのであるが・・・
そもそも、03年衆議院選挙においても、04年参議院選挙においても、自民党は郵政民営化を公約にできなかった。
玉虫色の表現で、民営化するとも読める政権公約を掲げていたが、自民党内は当初から一枚岩ではなかった。
この選挙で選ばれた議員に対し、党内手続を踏まないまま法案を提出し、そして否決されたのが、今回の郵政民営化法案。
そして、何度も書くが、これが改革に役立つ法案であればまだしも、
小さい政府にも、行政改革にも、財政改革にも全く役立たない、有名無実な法案であることが、問題を複雑にしている。
そして、参議院での否決を受けての衆議院選挙。
衆議院の解散権は、首相固有の権利であるから、その動機がいかなるものであっても、これは否定できない。
さらに、選挙費用に数百億円かかるが、無駄を省こう!と普段から主張している私ですら、選挙は税金の無駄だとは思わない。
これを、無駄の一言で否定したら、国民の権利が奪われてしまう・・・
ただし・・・
あくまでも、今回の選挙の原因は、自民党総裁である小泉氏が、自党をまとめきれずに起こしたもの。
コップの中の権力争いの域を出ていない。
根拠は、先ほどの中味の無い郵政民営化法案を見れば、一目瞭然。
この法案は、決して小さな政府を目指してはいない。
結果として残ったのは、自民党内での派閥力学の大きな変化。
今回の騒動で、旧橋本派・旧亀井派・堀内派は壊滅的なダメージを受け、森派だけは勢力を伸ばしている。
そんな力学変化を、清和会会長の森喜朗氏が歓迎しないはずがない。
あの、ビールと干からびたチーズを持って応じた記者会見がヤラセだったというのも納得である。
(このあたりの事情は、別の機会に記すことにしよう)
しかし・・・
小泉首相とマスメディアは、これらの構図を吹き飛ばし、2者択一の選挙を煽っている。
そして、さらに民主主義とは本来もっと面倒なものであるのに、その面倒なプロセスすら省こうとしている。
自らに従わなければ、クビを捕りにいくことを、刺客候補と正当化し・・・
郵政以外は白紙委任を国民に迫り・・・
2者択一という解りやすさの中に、重大なことを葬り去ろうとしている。
これは、独裁者への絶対服従の時代への幕開けとなろう・・・
何故、首相の嘘を煽るのか?
テレビには、視聴率至上主義が横たわっている。
乱暴に書けば、数字が取れれば何でも良い!
ということか?その為に、対立を煽り、コップの中の争いが重大事のごとく報道している
数字を取れれば、戦前の大本営発表と同レベルの報道でも許されるのか?
冷静に見れば、小泉首相の嘘はすぐに見破れる。
それを行わずに、世論をミスリードするメディアは、戦前への時代回帰そのものではないか?
いかに独裁へと時代は動いているのか?
冷静に見れば、小泉改革と称されるものは下記の通りである。
しかし、これら影の部分は覆い隠されたままである。
第39回 日本経済まで「ぶっ壊す」小泉改革の幻想と実態
( 立花隆の「メディア ソシオ ポリティクス)
より引用したい
(ここから引用)
あの驚くほど巨額の銀行の不良債権処理も、その原資をたどれば、実はゼロ金利政策で国民全体にその負担がまわされていたことになるわけだ。
これほど大きな仕掛けは、一般国民大衆の目には見えてこないから、怒っても当然の、ぶったくられる一方だった国民が誰も怒らないというこの不思議さ!
「改革には痛みをともないます」という掛け声をかければ、デフレ、ゼロ金利、リストラ、失業の増大という三重苦、四重苦を強いられている国民が、みんな「改革のために」と思って我慢してしまうというこの従順な国民たち!
あの日中戦争~太平洋戦争の時代に、「欲しがりません、勝つまでは」と我慢に我慢を重ねることを強いられても、それに従順に従った大日本帝国の臣民たちが、そっくりそのままよみがえってしまったかのような従順さだ。
(中略)
その上さらに輪をかけて、「財政改革が急務です。プライマリー・バランスを回復するためには、サラリーマンの負担を増やす必要があります」の掛け声がかけられて、増税がはかられ、「年金制度が破綻しそうなので、もっと受益者負担を」「健康保険制度が破綻しそうなので、もっと受益者負担を」と、国民負担が増大する一方で、世界有数の国民負担が重い国になりつつあるというのが、小泉改革の実態ではないのか。
(引用ここまで、太字はpaganの判断による)
もともと、自民党・公明党で283議席、造反議員の37を引いても、246議席。
この議席数ではじまるが、241議席獲得すると勝ち!と宣言して幕を明けた今回の選挙。
現有議席を下回っても、信任されたという首相・・・・
もともとは、党内の民主主義の手続を省いたことによって生じた選挙。
党内民主主義の手続を省くのに選挙を行い、
その選挙では、自らの嘘を隠し、別の嘘をつき通す。
そもそも民主主義は面倒なものであるはず・・・
独裁者は、それを嫌う。
そして、民主主義に大切な「説明責任」を省略する。
郵政国会の審議でも、それは明らか。
自らに反する質問には、答えようとしない姿が幾度も報じられた。
そして、質問者が悪者に仕立てられていく・・・
例えは悪いが・・・
株式会社の株主総会を例にとれば、特別決議には2/3以上の賛成が必要とされている。
つまり、発行済み株式の33.4%以上を抑えれば、特別決議は否決できる。
株式会社ですら、少数意見を尊重する仕組みが株主に保証されている。
そして、説明責任は取締役の重要な責務である。
国を会社に例えるのは無理があるが・・・
既に債務超過に陥っていることが、確実な国家財政。
それに対する説明を、この国のリーダーは嘘、マヤカシ以外何も行っていない。
普通に考えれば、
こんなリーダーはクビなのだが・・・・
参考ブログ)
小泉郵政民営化 その2:小泉首相周辺の人物、その政治手法とメディア
かくて、小泉リフォーム詐欺・劇場は「亡国のイージス」と化す?