03年の衆議院選挙で、自民党は郵政民営化を公約に掲げていなかった。


参考)

小泉改革宣言(03年衆議院選挙 自民党政権公約) 官から民へ

(以下、上記政権公約からの引用)

『郵政事業を2007年4月から民営化するとの政府の基本方針を踏まえ、日本郵政公社の経営改革の状況を見つつ、国民的論議を行い、2004年秋頃までに結論を得る。』

(引用ここまで・太字はpaganの判断による)


自民党の造反議員は、選挙で公約したのに、投票の際に政権公約を破ったのではなく、

元々、政権公約にないものを、党の総務会で全会一致の原則を無視して、決定したものに反対しているのである。


マスメディアなどでも、解説委員などは、

造反議員に対し、前回の政権公約(マニフェスト)に違反しているという批判はしていない。


ややこしくなるが・・・

小泉首相は、持論として郵政民営化を唱えている。

その、小泉首相の下に戦った選挙で勝ち抜いて来たのだから、小泉首相に従うのは当たり前・・・

このような理屈で、造反議員を公約違反扱いしているのである。


小泉首相が叫べば、政権公約になる!

とんでもない詭弁である。


何度も書いたように・・・

これは、自民党の中の権力闘争に過ぎない。

改革派vs.抵抗勢力という図式に、現政権担当者は持ちこみたいだけである。


それでもまだ、小泉改革がホンモノなら、良いのだが・・・

この4年間の実績が、それを否定している。


さらに・・・

いみじくも、月影星之介氏の、当ブログへのコメント で示されている通り、

ブログで盛んに小泉指示を訴えているのは、改革派ではなく、親米派(嫌中派?)のレトリックなのであろう。


少なくとも、前回のマニフェストに何が書いてあり、この2年間何をしてきたのか?

冷静に検討する必要があろう。