里山の草刈(谷間の笹刈) | まさや爺さんの贈り物

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 シカが入った谷

 谷底の笹

 まだ寒い冬


里山の草刈といっても、森の中の谷間に繁茂している笹を刈っています。3メートルぐらいの高さのある笹の上は、葛の蔓が絡み合い、その上に、落ち葉がたまり、自然の屋根となっています。それが谷全体を覆い尽くしています。その下で獣たち、シカ、イノシシ、アライグマなどが生活しているので、獣道ができていました。


 それは、まるで別世界です。刈っているといのししが様子を見に出てきました。笹といってもいろいろで、メダケなどは、白壁の中の骨組み、天井、キュウリの支柱、釣竿や工芸品(笛など)に使われていたのですがそれは、今の時代プラスチックに変わったしまったようです。


 さらにヤダケ節から一本だけしか枝が出ないので、矢が引っかからないようです。そんないろいろの笹があり、今年初めての笹刈だったので、これが矢竹でこれが女竹とすぐ区別できませんが、笹が何種類かあるのは、刈っていて感じることがありました。


 今回は、急斜面に梯子をかけて、笹を刈りました。昔笹のお世話になていた時は、わざわざ植栽して、育つと今年は、たくさん取れたと言って、屋根裏に保管して、寒い冬は、囲炉裏などのそばで、土間に置いた材料の笹で、いろんな工芸品や建築資材を準備していた光景が目に浮かんできます。


 これくらいの高さの笹を切るのは、専用の二枚刃の草刈機でないととても無理で、これでも数本が固まっていると、回転が止まるほどです。ですからこの野郎と笹に向かうのではなく、ボチボチ刈らしてもらいますよと、おばあさんになったつもりで、ゆっくり作業を進めるのが、コツです。


 また刈り方に注意しないと自分の周りが針の山になってしまいますので、上から優しく、低くなってねと押さえつけておきます。そうしとかないと長靴や地下足袋に刺さってしまうこともあります。そのため丈夫な長靴が必要になってきます。今回長靴につけたアイゼンは、注文生産だけあって、すぐ外れたりしません。


 最後に柵の下が刈られていなかったので、ロープで刈ることにしました。鎌で刈ってもいいのですが、かなり長い距離なので、腰をかがめて刈り取るのが大変です。歩くだけで15分ぐらいかかるところです。他人の仕事は、楽に見えるのか、こんなのだったら谷底の平坦な場所を刈る方がましかもしれません。


 次にやるのが道路の両側の笹を切る作業でしたが、車が通るので、強力な二枚刃が使えません。チップソーの方が石を飛ばさないからです。ところが笹を切るとすぐ切れなくなったり、作業効率がものすごく低下します。よく道路のそばで草刈り機を使い、一人が網を広げて、石が飛んでもいいようにしています。


 あまりに作業効率が落ちるので、走路際の笹を残して、見通しが良くなってから車が通らないのを確認して、最後に道路際を刈り込むことにしました。そのため作業効率はアップしました。道路から笹があまり見えなく視界が開いて何か明るくなった感じです。また周りの地形がよく見えるようになりました。