これは2023年の8月の作業。忘れないうちに。
赤外線写真は晴天の落ち込みとコントラストが特徴です。
かつてはコダックとコニカが出していた赤外線フィルムを使って撮影するしかありませんでしたが、今はカメラのフィルターを除去することで簡単に撮影ができます。もちろん通常撮影は赤外線影響で真っ赤になりますが、レンズにIR/UVフィルターを取り付ければ概ね正常なカラーバランスで撮影することもできます。
#改造G3で撮影したもの。いい感じの雲のある晴天でした。
これまでは赤外線カメラとしてPanasnic G1を改造したものを使ってきましたが、外装のゴムコーティングが劣化してあまりにもみすぼらしくなってしまったこともあって、流石に新たなカメラを改造することにしました。
カメラはもともとその目的で購入したものの、意外と使い勝手がよいので改造せずにいたPanasonic G3です。
ほぼ完全分解してCCDユニット部分を取り出します。
これがUV/IRフィルタを固定している枠。
右側は切り出してサイズを合わせたアクリル板です。
写真を残していませんが、CCD全面のUV/IRフィルターとは別に、ダストフィルター部分もフィルターっぽい反射をするのでこれも除去することにしたのですが、フィルター部分を基盤から剥がそうとして割ってしまいました。
基盤からきれいに剥がすのは無理そうです。
そもそもこの部分なしで正常に起動するかは怪しいところですが、正常起動さえすれば、ガラスとアクリルの屈折率はほぼ同等なので、1mmのガラスの影響は0.3mm程度のフランジバッグ短縮なのでまあなんとかなるでしょう。
結果的にはこの部分を基盤ごと取ってしまっても正常動作し、G3は無事赤外線カメラに生まれ変わったのでした。