クレア
クレアの体重はここ数年30キロ前後でほぼ一定値を保っています。昔パピーのころ、ペットクリニックでは「この子だったら27キロぐらいがベストだろうね!」と言われたことがあります。
犬の体型はボディコンディションスコア(BCS)という指標で管理するのがよいとされています。
環境省Website (https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/6.pdf)
クレアの場合、肋骨は強く触ると存在を感じるレベル、腰は一応くびれてはいるもののそれほどでもない、お腹は何とか吊り上がっている程度です。したがって、BCS4で、やや肥満傾向と判断するのが妥当でしょう。
再々度、ダイエットに挑戦するか😖😖😩😩
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パックラットの体型
よく知られているように、人の肥満度はボディマス指数(BMI; Body Mass Index)によって数値的に表現されます。この指数は、その人の体重 M[kg]と身長 H[m]から、次式、
BMI = M/H^2
によって計算されます。このBMIを指標とした肥満状態はWHOや日本肥満学会によって次のように分類されています。
世界保健機構(WHO)の基準
日本肥満学会の基準
パックラットの場合は、BMI = 19.13と計算されますから普通体重ということになります。ただ、適正体重にするにはあと8キロぐらいゲインした方がいいと昔からよく言われています。でも私は気にしていません😠😠
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政治家たちの肥満度はその国の汚職の良い尺度となり得る!
先日の9月9日(木)米国東部時間18時より、2021年イグ・ノーベル賞の授賞式がオンラインで公開された。今年も10件の変な研究成果に対して各賞が授与されたが、そのうちの1件について原著論文を斜め読みしてみた。
受賞者:パヴロ・ブラヴァツキー(モンペリエ・ビジネススクール、フランス)
論文題名:旧ソビエト連邦構成国における政治家の肥満度と汚職の関係
Blavatskyy, P. "Obesity of politicians and corruption in post-Soviet Countries", Econ. Transit. Institut. Change; 29, 343-356, 2021.
旧ソビエト連邦構成国は、アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、エストニア、ジョージア、カザフスタン、キルギスタン、ラトビア、リトアニア、モルドバ、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウクライナ、ウズベキスタン、以上の15ヵ国である。
これらの国々の2017年の政府閣僚、計299人(1ヵ国当たり平均20人)の正面顔写真を集め、それらからニューラルネットワークの機械学習(AI技術)によって、一人一人の肥満度BMIを推定している。
一方、該当15ヶ国の汚職の程度を表す指標としては、国際透明性機構: Transparency International が発表している「腐敗認識指数」: Corruption Perceptions Index 2017 、世界銀行腐敗指数:World Bank Corruption Index などを使用している。
左から順に、15ヵ国それぞれの国名、その国閣僚のBMIの中央値、BMIが中央値の閣僚の顔写真、その国の2017年の腐敗認識指数(このCPI値が大きいほどクリーン、小さいほど腐敗が進んでいる)
15ヵ国の2017年の腐敗認識指数(縦軸: このCPI値が大きいほどクリーン、小さいほどダーティ)と閣僚のBMIの中央値(横軸)との関係
上のグラフより、両者は直線でよく相関できている。エストニア、リトアニア、ラトビアからなるバルト三国、およびジョージアは、政府閣僚のBMIが相対的に低く、腐敗認識指数CPIは高い。つまりクリーンである。一方、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの中央アジア三国は閣僚のBMIが高く、CPIは低い。つまり、閣僚がデブであるほど、国は汚職にまみれていることになる。
おもしろいのは、閣僚のBMIの中央値はWHO基準に照らし合わせてみれば、全員が肥満であることである。最もBMIが小さなエストニアの女性閣僚でも28.7であって、1度の肥満に該当する。また、閣僚のBMIはその国の国民のBMIの平均値よりすべての国で高い。
この賞のプレゼンターは1993年医学・生理学の分野で本物のノーベル賞を受賞したリチャード・J・ロバーツ氏であった。同氏が「他の国についてもやったのか?」と質問していたが、私もこの単純な関係がどの程度まで幅広く適用できるのかに興味がある。
もしもこのような関係が一般則として成立するなら、政治家は常に自分のBMIを選挙に際して有権者に公開すべきであろう。
いずれにせよ、この研究者は賞金として
10兆ジンバブエドル
を獲得した。
左上は、イグ・ノーベル賞創設者のマーク・アブラハムス氏。
左下は、1993年医学・生理学の分野で本物のノーベル賞を受賞したリチャード・J・ロバーツ氏で、この分野の賞の授与者。
右下は、10兆 ジンバブエドルを獲得した研究者、パヴロ・ブラヴァツキー氏(モンペリエ・ビジネススクール、フランス)
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Appendix
以下は国際透明性機構が公開した2019年の各国の腐敗認識指数である。
上位に、北欧の諸国、ニュージーランド、シンガポール、スイス、オランダ、ドイツなどが位置している。ちなみに、日本は20位、アメリカは23位となっている。