PACK RATのブログ

PACK RATのブログ

こちらは退職したあるシニアのブログサイトです。はるか昔の想い出話と無責任なひとり言を書き綴っています。

オックスフォード大学の「クライスト・チャーチ」とケンブリッジ大学の「キングス・カレッジ」は、ともに歴史が古く規模が大きいだけでなく、大学全体のパンフレットやメディアにも必ず取り上げられる、それぞれの大学の顔とも言うべき存在です。いずれのカレッジも有料ですが、一般観光客の入場が可能です。今回はオックスフォード大学のクライスト・チャーチを見学してみたいと思います。

 

 

カレッジの主要部分は、16世紀前半の1525年〜1546年、ヘンリー8世の時代に創建されています。

 

これはカレッジへのエントランスとは反対方向のポプラー・ウォークの眺めです。左手にはクライスト・チャーチ・メドーという緑地帯が広がっています。すぐそばのビジターセンターで予約チケットを提示すれば、希望した時間帯に入場できます。

 

矢印で示された順路に従って少し歩くと、グレートホールへの入口階段があります。この石造りのボドリー階段は、映画「ハリー・ポッター」のロケ地として使われたそうです。

 

グレートホールは学生や教職員の食堂として毎日使われていて、空いた時間が一般観光客に解放されています。部屋に入った途端、英国らしい伝統と格式、そしてその荘厳さに感動を覚えました。高い天井と窓、壁一面に掲げられた多数の肖像画、縦長3列に配置された重厚なテーブルと椅子、そしてブルーのテーブルランプ。「ハリー・ポッター」のホグワーツ大食堂のシーンはこのグレートホールを実寸大で精巧に模倣して作製したセットで撮影されたと聞きました。

 

グレートホール奥側の一段高いところのハイテーブルと背後の肖像画です。日本流に言えば上座に当たるので、職階のより高い教授陣やそのゲストが座る場所なのでしょう。肖像画の中央はこのカレッジを創設したヘンリー8世、右は創設に実質的に関わったスルジー枢機卿、そして左はヘンリー8世の娘でカレッジの強力な支援者であったエリザベス1世だそうです。

 

ホール入口側の眺めですが、肖像画はクライスト・チャーチ出身で歴代13名のイギリス首相、他には哲学者、文学者・詩人などだそうです。また、カレッジで数学の講師を務めた、「不思議の国のアリス」の著者ルイス・キャロルの肖像画も含まれています。とにかく、このカレッジが歴史に名を残すいかに多くの人材を輩出してきたかを誇示しているかのようです。

 

オックスブリッジの各カレッジには大なり小なり礼拝堂が付設されています。このクライスト・チャーチ大聖堂は文字通り、カレッジの礼拝堂でありながら、オックスフォード教区の大聖堂を兼ねています。天井を眺めると、そこは15世紀末の繊細で華麗なファン・ヴォールト(扇形の穹窿)で架橋されています。少し奥の聖歌隊席ですが、クライスト・チャーチ大聖堂の聖歌隊は世界最高峰の合唱団として知られているそうです。

 

説明によれば、このパイプオルガンは1979年に全面的に新調されたが、木製のケース部分は1680年の歴史的デザインがそのまま残されているとあります。

 

大聖堂の主祭壇です。上部の薔薇窓は10人の天使たちに囲まれた栄光のキリスト、その下の一対の縦長のステンドグラスにはキリストの生涯が描かれています。

 

 

ステンドグラスは、中世からビクトリア朝まで、さまざまな時代の色彩豊かな作品が我々の見る目を楽しませてくれます。左は西洋絵画でよく見かける聖ゲオルギウスの龍退治、右はトマス・ベケットの殉教を描いていて、14世紀初頭製作の最古のステンドグラスだそうです。

 

広大な中庭(トム・コート)と1682年に(ケンブリッジのレン図書館の設計者でもある)クリストファー・レンによって建てられたカレッジのシンボルとも云えるトム・タワーです。

 

出口につながる回廊です。この場所もまた「ハリー・ポッター」のロケ地として使われています。

 

  

出口からすぐのトム・タワー沿いのセント・アルデーツ通りにはアリス・ショップがあります。私はここで孫たちへのお土産物を何点か買い求めました。案の定、彼らは何の感動も示しませんでしたが、アリスのうさぎのぬいぐるみだけは彼らのおもちゃ箱の中に薄汚れて埋まり込んでいます。

 

次回はケンブリッジ大学のキングス・カレッジを取り上げる予定です。