こころ旅トレース・秋田の旅シリーズもこれで最終回となる。今回は通算652日目(7月7日放映)、 「八峰町・岩館海水浴場」編をトレース。
八峰町がどこにあるか、知っている人はほとんどいないだろう。能代市の北、秋田県の沿岸最北端に位置し、青森との県境に当たる町である。
番組の出だしは能代市の「米代川河川緑地」。朧げな記憶を頼りに一応写真撮影はしたものの、実は位置を大幅に間違えてしまった。お手紙を読んだ場所は下の写真より1キロほど上流である。せっかく撮ったのだから位置違いの写真を載せておこうw
対岸の杏林製薬の工場が大きく写ってしまっているけど、放映ではずっと遠くに見えていた。
一行は東能代駅から電車ならぬ汽動車(五能線は電化されていないw)で東八森駅まで輪行。この小さな駅がチャリオくんでの出発地点となる。
スタート前に居合わせたご年配のカップル(?)としばし立ち話。微笑ましかったですね。
さて火野さん一行は当然のごとく国道を避け、町道を走行。下の写真がそれなのだが、これでも昔は国道だったんですよ?
町道を進むと見えてくる「八」の字が刻まれた山肌。火野さんは「八峰町の八か・・・」と言っていたけど、町村合併前からあるわけで、「八森」の八である。山の名は糠森山。お盆とお正月には「八」の字にイルミネーションが灯る。
昼食に立ち寄った鹿の浦園地展望所。ここで火野さん、「あれ? ここ昔来たことあるなあ」。
・・・・・・・・火野さん、昔ではありません。つい昨年ですwww
スタッフもスタッフで、「えっ、そうですか?」などと宣われてまして。去年どこへ行ってどこで食事したか、事前にチェックしてないのかしらん。
一行は去年と同じ店、「矢作食堂」で昼食。写真の奥のほう、黄色っぽい外壁のお店だ。昼食シーンは朝版で放映されていたけど、居合わせたおばちゃんたちの元気だったことw。
さて下の写真。ここで左に入り、漁港沿いに走る。
さらに進むと、ここは昨年のとうちゃこ地点、「中浜海岸の黒砂浜と雄島の風景」(2016年7月1日放映)。
昨年のお手紙にあったとおり、「乳房のような」形をしているのが雄島。
今回のお手紙には、「あの海は今どうなっているのでしょう。ネットで検索して見てみると、海を防波堤で仕切り、砂浜を人工的に造成し “海浜プール” のような写真が載っていました。」とあった。
そして下の案内標識を見た火野さん、「あ、ホンマや。海浜プールって書いてある!」
岩館海岸の手前、火野さんが思わず目を奪われた鉄橋。
「見てあの橋脚。石組みだよ。余部鉄橋も凄いけどこれもなかなかのもんやなあ」。
「にわか撮り鉄」に変身した火野さん、チャリオカメラで列車を見事にキャッチしていた。
番組では名前が出なかったけど、ここは「小入川鉄橋」といって鉄道ファンなら誰もが知る名物スポットのひとつ。SL時代の昔から鉄道写真の撮影ポイントとして有名だった。
本当は列車が通るのを待って撮影すればよかったんだけど、本数が少ないもので・・・
そしてようやく目的地・岩館海岸にとうちゃこ。海水浴場は人口海浜プールになってしまっていささか味気ないが、安全のためとあれば仕方ないか。
火野さんがラストでお手紙を読んだあたりからのショットと合わせて二枚貼り。
岩館海岸は典型的な岩浜で、私も子供のころ何度か遊んだことがある。岩場を歩いたときの足の裏の心地よい痛みが、朧げな記憶の奥から蘇る。きれいなウミウシもいたっけな・・・。
北側に向けたショット。火野さん曰く、「もう、向こう側は青森県です」。
実際のところ、県境はまだ4、5キロほど先なんですけどね。イメージとしてはそんなもんでしょう。
2017年春の旅も終わり、火野さんはこの8月を奥さんとともにハワイ・カウアイ島で過ごしているはずだ。
帰ってくると “秋の旅” が待っている。
2011年の春に「こころ旅」がスタートしてもう七年目。パイロット版の放送が2月、本放送開始が4月。その間にあの3・11があった。震災で傷ついた人々の心を、この番組はどれほど癒し続けてきたことだろう。
少しでも長く続けてほしいと思う気持ちと、火野さんの体調を気遣う気持ちがないまぜになる。
願わくはあの「少年のこころ」だけはいつまでも・・・
【関連記事】
・こころ旅トレース #1 「男鹿市・滝の頭水源の水が湧き出る音」
・こころ旅トレース #2 「大仙市・羽後長野駅とすぐ近くに ある農協の倉庫」
・こころ旅トレース #3 「北秋田市・小猿部川と八幡神社」