フルートとファゴット(好きな曲 IX) | Pacific231のブログ -under construction-

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O, Mensch! Gib Acht! Was spricht die tiefe Mitternacht?

フルートとファゴット。このたった2本の管楽器でどんな音楽ができるのか。

この編成の作品は何曲かあるらしいけれど、知っているのはこの曲だけ。

 

ヴィラ=ロボス:バッキアーナス・ブラジレイラス 第6番

 

「ブラジル風バッハ」(*)と訳される全9曲の作品群の中でも、弦楽合奏のために書かれた第9番と並んで最も好きな作品だ

*正しくは"ブラジル風にしてバッハ風(の音楽)くらいの意味らしい。

 

聴いているうちに管楽器2本だけということを忘れてしまうほど、豊かな幻想の世界が広がる。この作曲家の驚くべき技量と才能を端的に感じさせる傑作のひとつだと思う。

慣れ親しんでいるのは  ↓ この演奏。

 

Heitor Villa‐Lobos: Bachianas Brasileiras nº 6 ‐para flauta e fagote‐

Michel Debost (flute) / André Sennedat (fagott)

 

フルートとファゴットのための作品なので、一応 "André Sennedat (fagott)" と書いたが、問題は使用楽器である。ミシェル・デボスト、アンドレ・セネダ、二人ともパリ管の奏者である。デボストのフルートはいいとして、セネダの楽器はファゴットなんだろうか。

 

パリ管は70年代、フランスのオケにドイツ式のファゴットを導入した最初の団体だったらしい。設立は67年だから、導入までの数年間はフランス式のバソンだったことになる。

さて上の録音は73年である。微妙なところだ。セネダの楽器はファゴットかバソンか・・・。

恥ずかしながら私の耳では判らないことを白状しなくてはならない(奏者が聴けば判るらしいw)。

録音時の写真でもあればベルジョイントの形状で判る。それか、あり得ないけど同じ演奏でファゴットとバソンを使い分けてくれれば・・・これならたぶん判別できると思う(笑)

 

しかし冗談はさて置き、二人とも上手い。とてもいい演奏に聞こえる。作曲者の技量のおかげかな。