一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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リノベを終えて2年が過ぎました。
一見キレイに見える床も
近くで見れば、何かを引きずって付いた跡やシミ、キズや凹みもあります。
無垢材の中でもパイン(松)や杉、ヒノキといった針葉樹は柔らかくキズや凹みが付きやすいです。
しかしこれら針葉樹の床は熱伝導率が低いので、真冬でも足元の冷たさを感じにくかったり独特の柔らかな肌触りが特徴的で私はそれが好きなんです。
床下暖房を使わない場合は特にその恩恵を感じやすいですね。
「でも無垢材はメンテが大変なんでしょ?」
良く聞く言葉ですが、私は全くそんなことはないと思っています。
しかしそれは全ての人に対して当てはまるわけではありません。
汚れやキズをどう思うか、結局は個々の価値観次第なんですよね。
ちなみに私は全く気にしない派の人間です。
子供が床に水をこぼしても全く動じません。
今までに慌てたのは、お茶漬けをひっくり返した時だけ…
「無垢材のキズや汚れは味だ!」
でも、この主張も少々無理があります。
やはり新築したばかりの床にキズが付けば、誰でもちょっとは気を落とすでしょう。
そこであえて初めから床を汚すという方法があります。
この方法なら最初から床が汚れている(ように見える)ので、かなりストレスが緩和されます。
無垢材を選択される方は検討してみてはいかがでしょうか。
大ヒットしてる透明のダイニングマット
これ、私は絶対に敷きたくない…
ビニールシートの上でお酒を飲むのは、お花見の時だけで十分です。
でもこれがめちゃくちゃ売れてるってことは、皆さん床のキズや汚れに相当ストレスを感じているということですね。
新築住宅でも新築っぽさを消してしまえばストレスフリーで暮らせるんです。
(あ、我が家はリノベですが)
そのためには内装仕上げやインテリアなど、トータルコーディネートが重要になってきます。
新築住宅の新築っぽさに浸れるのも長くて2~3年でしょう。
残りの何十年、その家がどのように年を取っていくのか。
ウイスキーが何十年もかけて熟成し味わい深くなるように、家もそうあるべきだと思います。