
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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最近のCGパース制作例をいくつかご紹介。
このようなパースを1枚作成すると大体3~5万円程度頂いております。
普段は住宅会社から依頼を受けて作成しているのですが、ここでひとつ疑問が。
その住宅会社はこのパース作成費用をお施主さんに請求しているのだろうか…
契約に至らなかった場合はお施主さんに費用を請求するのは難しいと思いますが。
私の考えとしては、
このパース作成費用は堂々とお施主さんに請求すべきだと思います。
その理由は単純で、お施主さんにメリットがあるからです。
メリットはこちらに
しかし見積もりにパース作成料なんて項目があると、
「そんなの頼んだ覚えはない!」
と、なるかもしれません。
それなら、設計提案料でもデザイン料でもいいじゃないですか。
諸経費なんてところにこっそり入れずに。
これ住宅業界(設計事務所は別)の悪しき習慣で、デザイン料や提案料を請求している住宅会社って実は少ないんです。
(うちの場合は設計料という項目で頂いておりますが)
デザイン料はタダ、おまけに見積もりもタダです。
住宅業界に限ったことはではないと思いますが、日本ってデザインに対してお金を支払う文化や風習みたいなものが元々希薄なのかもしれませんね。
例えばアートなどの購入金額はアメリカの1/100というデータもありますし…
もう10年以上前のことですが、とある住宅会社からパース作成の依頼を受けた時のこと。
住宅会社の担当の方はそのパースをとても喜んでくれたのですが、その会社の社長さんは「なんでこんな画像に何万円も払わなきゃいけないんだ!」と言ってたそうです。
私が直接言われたわけではないのですけどね。
昔はパースを紙に出力して納品することが主流だったのですが、近年は画像データとしてメールで送るだけです。
紙に描かれたパースならともかく、画像データという物体のないものにお金を払うという感覚がなかったようですね。
住宅をデザインする側でも、まだこのような考え持ってる人が多いです。
世界から「日本の住宅はダサい」と言われなくなる日はいつになるのか…
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