一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

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現在制作中のトレーラーハウス。

 

 

以前完成イメージを載せましたが、だいぶ形になってきました。

 

 

 

波板(トタン)の腰壁に杉板鎧張りの組み合わせ、の予定。

 

 

 

 

ちなみに今作っているタイプは大きなキッチンを置くので、ほぼキッチンカーですね。

 

 

広さは約8畳、この中にワクワクをいっぱい詰め込みます。←昭和か

 

 

 

 

天井はレッドシダー、床にはオークのヘリンボーン。

 

 

 

あ、キャンピングカーも同時進行中です。

 

 

 

 

ちなみにトレーラーハウスは建築基準法上の「建築物」には該当しないため、建築確認申請が不要です。

 

諸々細かい規定はありますが、例えば自宅敷地内にも許可不要で設置できます。

 

もちろん搬入経路が確保されており、大きな庭があることが前提ですが…

 

 

 

人が生活できるトレーラーハウスは建築物ではないのに、大型犬が入るような大きな犬小屋は建築物として扱われることがあります。

 

そして準防火地域での増築なら確認申請も必要になってきます(準防火以外で10㎡以下なら許可不要)

 

犬小屋を建てるにも許可がいるのです…面白いですよね、建築基準法って。

 

ちなみに「門」や「塀」も建築物です。

 

 

 

そして確認申請でよく問題になるのがカーポート。

 

もちろんこれも建築物なのですが、基本的に10㎡を超えるので確認申請が必要です。

 

 

お施主さんは確認申請が必要かどうかは分からなくて当然なのですが、私たち住宅会社やカーポート施工会社は確認申請が必要ということを理解しています。

 

 

 

しかしですね、このようなことを平気でHPに記載している施工会社もあるのです…

 

 

某カーポート施工会社HPより抜粋

実際のところ、カーポートを建てるために建築確認を取っているかどうかまでは立ち入っていません。建築確認申請をすると、建築主事や検査機関が確認を行い、問題なければ確認済証が交付されるという流れですが、申請には費用が別途かかってしまいます。その費用も決して安くはなく、高い場合で数十万円も必要なこともあるようです。

当店では、建築確認をするかしないかは、お客さまにお任せしています。また、条例など細かな部分は、地域によって判断基準が異なることもあるので、建築確認に関して不明な点があれば、各自治体に相談するのが一番いいです。

 

 

要するに、確認申請行い許可したカーポートかどうかなんて行政はいちいち調べないから、確認申請するかしないかはお客さんに任せます。ということ。

 

 

いやいやいや、行政も住民からの通報やパトロールで違法建築物に対して是正勧告を行ったり、業者に行政処分を下すこともありますから。

 

 

(実際に違法建築を指摘され、確認申請を取り直した事例を知っています)

 

 

 

そりゃ確かに無許可でカーポート建てている家も実際にはありますよ。

 

だからと言って業者がお客さんに違法建築を勧めるような言い回しはアウトですね。

 

 

 

無許可の建築物が原因で何かしらの問題や事故が発生した場合、建築主(お客さん)も責任を問われる可能性があります。

 

 

我が家の物置やカーポートが違法建築かどうかは、施工会社に聞けばすぐにわかります。

 

 

また地域の条例や行政の判断で取り扱いも変わってるくることがあります。

 

不安な方は一度確認してみてはいかかでしょうか。

 

 

※追記

狭小地ではカーポートが原因で建ぺい率違反になりやすいのですが、これには緩和規定があります。

一見違反のように見えるカーポートも、基準を満たしている可能性がありますのでむやみに通報することは控えたほうがよいでしょう。