一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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家の庭に「離れ」を建てたい、というご依頼。
一般的に「離れ」とは、家の同一敷地内に建つ独立した部屋を指します。
しかしこの「離れ」を敷地内に建てる時には、様々なルールがあるんです。
例えば、離れ単独で生活が完結するものは原則建てることが出来ません。
キッチン・お風呂・トイレ、この3つがあると離れだけで生活できちゃうので許可がおりないのです。
逆にどれか一つでも欠けていれば、離れとして建てることが出来ます。
一つの敷地には一つの建物しか建ててはいけない、という大原則があるんですね。
そこで今ふと気になったのが漫画「タッチ」の勉強部屋。
(知らない人はごめんなさい)
達也と和也と南が勉強部屋として使ってる離れは、なんと両家の間に建っているんです。
オレンジの屋根が勉強部屋で、一見全ての建物が同一敷地内にあるようにも見えます。
こんなの絶対違法じゃん!
とも言い切れないんですよね。
一つの敷地に見えても、赤ラインの位置などで建築基準法上の敷地ラインを区切れば問題ないのです。
細かい規定は他にもありますが、説明すると長くなるのでこの話はこの辺で…
では話を戻して今回のプランから
この離れはいわゆる趣味部屋です。
庭を眺めながらお茶したり、シアタールーム的な使い方もしたいとのことでした。
トイレとミニキッチンはありますが、お風呂がないので離れとしての要件を満たしています。
そして床面積10㎡以下なので建築確認申請も不要。(地域によっては必要)
そして完成予想イメージがこちら。
久しぶりにCGパースの登場です。
(現在パース作成のご依頼止めておりますが、どうしても!という方はメッセージくださいね)
イメージは北欧の田舎にあるカフェ。
木製サッシ越しに庭を眺めながらのコーヒータイム、心満たされるひと時です。
デイベッドを置くのでお友達が泊りに来た時も活躍しそう。
板張り腰壁にクロスはモリスの「いちご泥棒」
柄クロスの使い方ですが、一面だけ張るいわゆる「アクセントクロス」として使われる方が多いと思います。
しかしこのようなプライベートな趣味部屋などは、思い切って二面以上張ることで雰囲気をガラッと変えることもできます。
え~でもそんなに柄クロス張っても大丈夫なの?
という声が聞こえてきそうですが、
ほら、素敵でしょ?
でも腰壁が無かったらちょっとしつこいかもしれませんね。笑
では最後に夜パターン。
デイベッドに寝ころびながら好きな空間で好きな映画を見る。
控えめに言っても最高です。
ではこの離れ、一体いくらで建つのか…
今見積もっているのですが、400~600万円程度かかりそうです。
トイレなどの設備がなければもっと安くできそうですが、
映画とビールはセットなので…
トイレ必要ですね。笑
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