一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

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シューズクローク内から直接室内へ上がれるウォークスルーシューズクローク(WTSC)

 

使い方によっては「家族用玄関」と呼ばれることもあります。

 

 

 

このように建具を設ける場合もあります。

 

計画によって便利なWTSCですが、家族用玄関という使い方には注意が必要です。

 

 

上の図面もそうですが、WTSCというのは動線が長くなる傾向にあるのです。

 

リビングなどへの動線は、明らかにメイン玄関(お客様用)を使ったほうが短くなっています。

 

 

ネットで「家族用玄関」と検索すると「失敗」「後悔」といったような関連キーワードが出てきます。

 

玄関に靴や物が溢れずスッキリする、といったような当初思い描いてたメリットよりも、単純に暮らしにくいといったようなデメリットのほうが勝ってる方も多いようです。

 

 

毎週のようにお客様が訪れるような家であれば、家族用玄関も重宝するのかもしれませんが…

 

 

 

 

 

そんなWTSCも動線や用途をしっかり考えてあげればとても便利なものにもなります。

 

例えばパントリー直結型は動線や使い勝手の面でオススメです。

 

図面を見ただけで便利そうな気がしてきますよね。笑

 

 

 

 

 

この場合は家族用玄関ではなく、奥様専用玄関になりそうです。

 

 

決して広さ的にが余裕があるわけではないのですが、動線や使い勝手を優先させました。

 

収納力と動線は相対関係にあることを覚えておきましょう。

 

 

 

 

 

また、建具を設けずにオープン開口とする場合、開口の位置によってはクローク内が丸見えになることも。

 

 

 

「見せる収納」として綺麗に保てる方は問題ありません。(私は無理;)

 

それが難しいという方は通常の建具を設けるのも良いのですが、1枚目のようにウエスタンドア(スイング扉)を付けるのもオススメです。

 

これによって奥行きも感じられるので、通常の建具を設けるより圧迫感がかなり軽減されます。