
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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「子供のために家を残してあげたい」、と考える人は多いですよね。
でも子供からしたらいい迷惑、ということもあるんです。
そりゃ都内の一等地なら嬉しいですけど、田舎に築数十年の家を残されても…それは資産ではなく負債となる可能性のほうが高いです。
土地の価値よりも建物解体費のほうが高くつくこともありますし。
そしてもうひとつ懸念されるのが地盤改良。
多くの方が家を建てる際に地盤改良をしていると思いますが、実はこれが後々厄介になる可能性があります。
将来、今住んでいる家を解体し更地にして売りに出そうとする時、地盤改良で地中に埋めた杭が土地の価値を下げることがあるのです。
「え?地盤が強くなったのだからプラス査定じゃないの?!」
というわけにはいかないのです。
地盤改良は家ごとに設計して行うので、そこへ新たな他の家が建つ場合、地中の杭は意味をなさいんです。
ちなみに杭を撤去する費用は、一般的な木造住宅でも100万以上かかることがあるようです。(実際に見積もり取ったことはないですが)
地盤改良の費用より高いことはザラです。
なんだかなあ…
話が脱線し過ぎました。
子供のことを考えた家づくりですが、キッズスペースやデスクスペースを作ってあげたいという方は多いですよね。
しかしほんとに子供がそのスペースを使ってくれるのか分からないですし、実際に生活してみたらけっこう使い難い、なんてこともあります。
我が家にもリビングの一角にキッズスペース(畳コーナー)があります。
が、これはあくまでも仮設キッズスペース。
子供の成長に合わせて、コルクマットを敷いたりベビーゲートを取り付けたりしています。
コルクマットはどんなインテリアにも合わせやすいですし、カラフルなマットを敷いて安っぽい空間になるより全然マシです。
ネイビー好きの私にぴったりのゲートも見つけました。
そして今はこんな状態です。
IKEAのトロファストもオリジナルのネイビー仕様(塗装しました)
その上にTVを壁掛けしてますが、これはfire TVでYouTubeなど再生するだけのモニターです。
キッズスペースとして何年使うか分かりませんし、以前のように私のワークスペースになるのか、先のことは分かりません。
さて、新築の際にフリースペースを設けることがありますが、ただなんとなく設けようというのは危険です。
結局、何に使ったらいいかわからず物置スペースになるのがオチですので。
なので予めフリースペースの用途を2つくらい考えておいて、それに応じたコンセントの配置などしておくと、後々しっかりと活用できるはずですよ。
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