一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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外壁の色選び、皆さん毎回悩まれます。
ここ数年、ブラックの外壁をよく目にするようになりました。
新しい住宅地に行くと、半分以上がブラックなんてことも…
世界的に見てブラックの外壁がここまで流行ってるのは、日本だけのような気がします。
京都などでは建築規制によって外壁の色などが制限されることがありますが、海外(特にヨーロッパ)はもっと厳しいようですね。
そんなブラック外壁大流行中の今ですが、あえてホワイトの外壁をピックアップ。
それも横張り限定してみました。

板張りの外壁の塗装仕上げです。
遠目で見ると本物の木なのか、サイディングなのかよく分かりませんが、近くてで見るとはっきりと違いが分かります。
なので、もし部分的に板張りの外壁を採用する場合は2階よりも1階部分(玄関やデッキ周辺)がオススメです。
1階外壁のほうがより近い距離で見ることになりますし、メンテが必要になった時も作業が楽ですしね。
続いてはガルバリウム鋼板。
上はアイジー工業のSFビレクト、下はエバールーフ。
どちらも素材は同じガルバリウム鋼板、金属系の外壁になります。
板張りと比べて心なしかシャープな雰囲気になりますね。
ガルバはキューブ型のような現代的なデザインと相性が良いですが、このような伝統的なスタイルにも問題なく合わせられます。
窯業(ようぎょう)系サイディングなのですが、張り方が特徴的です。
通常の窯業系サイディングは3m×0.4m程度の大きな外壁材を壁にペタペタと張っていくのですが、こちらは板張りの外壁と同じように一枚一枚少しづつ重ねながら張っていくんです。
手間はかかりますが、それにより立体感が生まれるのでのっぺりとした印象になりにくいですね。
そして、白い外壁といえば気になるのが汚れです。
正直な話、ホワイトの外壁を選んだ時点でどんな素材にしろある程度の覚悟は必要です。
生涯ノーメンテでずっと真っ白、そんな外壁はありません。
立地条件や建物の作りによっては、汚れにくいとされている漆喰塗りの外壁でも数年で黒ずみなど出てきます。
大切なことは汚れを放置せず、気が付いた時にササっと落としてあげること。
ほとんどの汚れは水をかけてブラシで擦ればすぐに落ちます。
しかし長期間放置されてしみ込んだ汚れはなかなか落ちません。
そうなると外壁塗装のサイクルも早くなるので、結果的に莫大なコストがかかってしまいますよね。
今年の汚れは今年のうちに。です。
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