ご覧いただきありがとうございます。
一級建築士である私自ら設計&デザインした物件について書いてます。
自己紹介はこちらから
【最低限これだけは抑えたい、おしゃれ部屋にするための4つの条件】
これを意識するだけで、部屋の雰囲気は大きく変わる。はず。
(基本中の基本なので、なにを今さら・・・と思われるかもしれませんが。汗)
私が十数年前に携わった物件を例にします。
①
まずは廻り縁について。
まわりぶちと読むのですが、壁と天井の境目をグルーっと回るので廻り縁と呼びます。
壁と天井のクロスの継ぎ目を抑えることによって、もしクロスとクロスの間に隙間が出来ても廻り縁が隠してくれる、というわけです。
クラシカルなインテリアデザインの場合は、この廻り縁も良い味出してくれるのですが、できれば無いほうがスッキリしていいですよね。
ちなみに廻り縁をなくすことはとても簡単です。ただその代わり、クロスの継ぎ目に隙間が空くと目立ってしまうデメリットもあります。
なのでクロスと同色の、出来るだけ目立たない小さな廻り縁を付けるという手もありますね。
②
1970年代に蛍光灯が普及し始め、その後登場したのがこのシーリングライト。
当初は蛍光灯に合わせて長方形だったりしたのですが、丸形蛍光灯が出来てからはこの形が主流となりましたね。
シンプルで合理的な照明器具ですが、オシャレかと聞かれたら・・・
照明はただ部屋を明るくするための設備ではなく、立派なインテリアでもあるのです。。
③
窓枠も廻り縁と同様に付けなくてもOKです。
やはり窓枠がないほうがスッキリして見えます。ただ下台だけは付けておいたほうが良いですね。
打合せ時に「サッシはクロス巻き込みで」と伝えると、窓枠のない状態に仕上がります。
しかし、このクロス巻き込みはデメリットもあります。
直射日光が長時間クロスに当たるので、サッシまわりのクロスの劣化はどうしても早くなってしまいます。
窓の閉め忘れで、雨に濡れるリスクもありますね。
④
最近のフローリングは、無垢じゃなくてもだいぶリアルになってきました。
この写真の頃は、フローリングの質もイマイチでしたね。よく見てるみると分かりますが、同じ木目が連続しています。
無垢材ではありえないので、これがプリントされた木目調の欠点ですね。
床が安っぽいと、いくら高級な家具を置いてもその家具まで安っぽく見えてしまいます。
で、以上の4点を考慮するとこんな感じになります。
廻り縁なし、クロス巻き込みに床はパイン無垢材、そして照明にIKEAのクナッパ。笑
決して高級な仕様ではないのですが、スッキリとしたシンプルナチュラルな空間になります。
これならインテリア次第でいくらでもオシャレに出来ますね。
最後に、
家具やインテリアは後からいくらでも変更できます。
しかし床材や廻り縁などは、家が完成したら基本的に変更不可能です。
もしどんなインテリアや空間にしようか定まってない場合は、今回の4つのポイントを抑えてオシャレの下地だけ作っておくことをおススメします。
花や植物もオシャレ部屋には不可欠
リーズナブルなおしゃれ照明器具
ランキング参加しました。応援よろしくお願いします。