初めての器 | りうりー的房間

りうりー的房間

個人的、記録的、日記的、な。



陶器が好きで、自分のタガを外すと制限なくハマるとわかっていたので、今まで我慢していた器。

最近は中国からも陶器を持ち帰っていました。

ある場所で、出会ってしまった。
そこに行けば何かしら手にしてしまう、とわかっていましたが。

どうしても、一緒にいたくなってしまったのです。

知らずに訪れたその場所で、ウォーレン・マッケンジー氏の作品を展示していたのです。
名前もどのような存在かも知らずに、その焼き物にひかれました。
手に取ると一層。

生活で使う器を、そしてそれにふさわしい値で、という彼の遺志がそのまま大切にされていました。
メトロポリタン美術館をはじめ、世界中の美術館に収められるその作品の一つ、と知ったのは購入後のリーフレットにて。
私でも名を知るバーナード・リーチの弟子でもあったマッケンジー氏は、アメリカで窯を持ち、作品を生み出し続け、昨年亡くなったそうです。

初めて心引かれる器にお金を払いました。
大切にしよう。



他のものももう一度見たくて、ギャラリーに電話をして展示期間を尋ねました。
「一つ頂いたのですが、とても好きになりました。もっと見せて頂きたくて。」
と言うと、
「故人も喜びますね。」
と心が温まる言葉を頂きました。

生前の作品数は多かったものの、現在ではなかなか入手できないとネットで知りました。
偶然のこの貴重な出会いを、次の休日に再び、と期しています。